2015年07月14日
コンテンツ番号6392
大太鼓を打ち鳴らしながら行進
(2015年7月14日)
八幡宮綴子神社(武内尊英宮司)の例大祭が、7月14日(火)から始まり、宵宮のこの日は午後7時過ぎから直径3.71mの大太鼓をはじめ3張りの大太鼓が鳴り響き、獅子踊りや奴踊りなどの伝統芸能が同神社に奉納されました。
同神社の祭典は、雨乞いの神事として今から約700年前の弘長年間に始まったと伝えられており、現在は、綴子上町(うえまち)、下町(したまち)の2集落がそれぞれ徳川方、豊臣方に分かれて1年交代で奉納行事を行っています。かつて、上町・下町両集落が合同で行っていましたが、奉納の先陣争いを張り合い、けが人が出るほどでした。そのため、昭和のはじめからは、両集落が一年交代で奉納することになったといわれています。
今年の当番町は下町。小雨が降る中、槍や豊年旗を掲げた「ヤツパリ」と呼ばれる棒術使い、裃(かみしも)姿の侍らが、雷鳴に例えられるという音を響かせた3張りの大太鼓を従えて出陣し、集落内の道路約1kmを練り歩き、神社に向かいました。
神社内の神事終了後、奴袴姿の露払い太夫を先頭に神社境内に行列が入場、躍動感あふれる一人立三匹獅子踊り、子どもたちによる奴踊り、大人の奴踊り、棒使いと伝統の芸能が次々と演じられ、市内外から訪れた見物客を楽しませました。