2015年07月30日
コンテンツ番号6370
犯罪や非行のない社会の実現に向け誓いを新たに
第65回「社会を明るくする運動」の北秋田市民集会が、7月30日(木)に市文化会館で開かれ、市内の関係機関・団体などから約300人が参加して、犯罪や非行のない社会の実現に向け誓いを新たにしました。
法務省が主唱する「社会を明るくする運動」は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動で、今年で65回目を迎えます。7月を強調月間としており、北秋田市においても市民集会等を通して、家庭、職場、地域社会への理解と協力を求める運動を実施しています。
今回の「社会を明るくする運動」は、行動目標に「犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くための取組を進める」と「犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支える」を掲げ、犯罪や非行をした人を社会から排除・孤立させるのではなく、再び受け入れることが自然にできる社会にするため、「出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと」、「帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らすこと」を重点事項としています。
市民集会では、北秋田市推進本部長の津谷市長が「犯罪をなくし、安全で安心な暮らしは地域の望みであると同時に、すべての人々の望みでもあります。一人一人が力を合わせながら、地域全体として犯罪に戻らない、戻さないを実践していきたい。本日の運動により、安全で安心して暮らせる地域づくりに向けた活動への地域の理解が一層深まることを期待する」などとあいさつしました。
つづいて、北秋田警察署の古屋義和署長、北秋田地区保護司会の佐藤進一会長があいさつを述べた後、北秋田市連合婦人会の中嶋洋子会長が内閣総理大臣のメッセージを朗読しました。また、鷹巣ライオンズクラブ(三澤敏行会長)が作文発表の中学生4人に記念品を贈ったほか、北秋田市保護司会から市内小・中・高校生への記念品の贈呈が紹介されました。
この後、鷹巣中学校1年の小坂朝陽(あさひ)さんが「やさしさのバトンタッチ」、同じく3年の成田千尋(ちひろ)さんが「社会を明るくする」、同じく3年の佐藤琢磨(たくま)さんが「犯罪や非行を防止するには」、同じく3年の成田海斗(かいと)さんが「明るい社会にするために」と題し、作文を発表しました。
集会の最後には、秋田県保護司会連合会顧問の目黒勵(はげむ)さんが「更生保護のルーツを探る~異色の先覚 川村養助先生の足跡を中心に~」と題して講演し、先祖伝来の財産を投じて出獄人保護所を創設し、現在の秋田至仁会(しじんかい)の基礎を作った川村養助の業績を紹介しました。