2015年07月30日
コンテンツ番号6369
まちづくりや行政課題について意見交換
(2015年7月30日)
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う移動行政懇話会が、7月30日(木)に森吉地区で行われ、参加者が市長や市の担当者と意見を交わしました。
懇話会は、市の現状や周知事項を説明するとともに、行政への意見・要望をうかがう機会として各地区で平成19年度から開催しているもので、会場の森吉コミュニティセンターには、自治会長をはじめ地域住民23人が参加しました。
開会にあたり、津谷市長は「昨年、合併して10周年を迎え記念式典も挙行し、新しい10年に向かって邁進していくことを心に誓った。合併当時に策定した市の最上位計画である総合計画も10年で1つ区切りとなることから、現在、これまでの計画を検証し、広く団体からや公募した市民の方々の意見を聞きながら、新たな総合計画の策定に着手している。また、「まち・ひと・しごと創生法」の制定により、人口ビジョンと総合戦略を策定しなければならず、総合計画と同様に委員の意見を聞きながら進めているが、市民の皆さんからも多くの意見をいただきたい」などと述べ、また、森吉町出身の成田為三の功績を例に挙げながら「北秋田市には、世界に誇れるものがたくさんある。私たちはこの宝を誇りに持ち、磨きをかけて後世に残し、若い人たちが誇りを持って住み続けられるまちづくりをしてきたい」などとあいさつをしました。
続いて、市の担当職員が第2次北秋田市総合計画(素案)の概要、北秋田市人口ビジョン及び総合戦略の骨子案について説明したほか、9月上旬から実施される国勢調査やカーブミラー・交通標識・集落案内板等の適正管理について理解と協力を求めました。
また、この後の意見交換では、参加者が自治会長や市民の立場から積極的に意見や要望を出し合い、活発な議論が交わされました。
主な質問・意見とその回答は次のとおりです。
内陸線について、知事が「赤字が続けば代替の交通手段の検討が必要」と発言したという報道があった。市は現在、内陸線がどのような状況にあると認識しているか。また、私たち沿線の住民からすれば、市が進めている森吉山観光と内陸線は一体のものと考えている。最悪の状況を踏まえ、今後の対応を教えてほしい。
内陸線に代わる公共交通手段としてはバスなどがあるが、道路整備を進めるにも10年、20年という期間がかかることからも、今すぐ廃止ということは無いと考えている。沿線の方たちも様々な企画で頑張ってくれているし、民間でも車両の購入のため寄附も集めてくれている。最悪の状況になった時の対応について今は考えはないが、まずは目の前の赤字2億円以内を目標に皆さんと協力して取り組んでいきたい。
当地区に誘致企業がきたが悪臭の問題がある。市の対応は。
市・保健所・家畜衛生保健所・会社とで、毎年、検討会議を開催している。家畜を飼育している施設なので、全く発生しないというのは難しいが、お互いに努力や工夫しながら今後も継続的に協議を重ねていく。
合併前に地域で自治会館を建てたが、地域住民も少なくなり老朽化も進んでいる。市で何か助成はないか。
市では、自治会館の修繕について補助金を交付している。修繕等がある場合には、生活課地域推進係にご相談いただきたい。
少子化対策として、子どもの頃から当市にはどういった産業や企業があるのかを教育し、地元に残ってもらえる取組が必要ではないか。
自分が生まれ住んでいるふるさとの良いところを見直してもらい、ふるさとを愛してくれるよう力を入れている。また、中学生には地元の企業を知ってもらうため、夏休みを利用して就業体験を行っている。
東京から地元に帰ってきたくても、ハローワークの情報は時給やパートの求人がほとんど。労働環境の改善策はないか。
市としては、新規雇用があった市内の事業所に助成を行うなどして正職員を増やす取組を行っているほか、商工会や関係機関を通じながら企業に要望をしている。また、住宅リフォーム事業により大工さんなどの雇用の場を増やしたり、企業誘致までいかなくても取引先として市内の企業を紹介したりして、様々な角度から企業がうるおい雇用が増えるよう努めていきたい。
防災無線が老朽化し、修理も難しくなっているようだが、光回線も整備されているので上小阿仁村のように電話を使った情報配信など、新しいものへの切り替えが必要ではないか。
防災無線の故障の原因は様々あるが、受信装置の故障であれば全く違う装置を取り換えることで、解消できるところまできている。しばらくは修理をしながら防災無線を使用していくが、いずれ代わりの手段が必要であることは認識している。現在、防災ラジオなどをはじめ、どういったものが有効なのかを検討しているので、方向性が決まり次第、皆さんに報告したい。
街灯をLEDに変更したいのだが、何か補助はないか。
補助はあるが、1基当たりの補助上限額がある。具体的な数量等を教えていただければ、詳しく返答できる。