2015年07月31日
コンテンツ番号6367
市民の考えや意見を市政に反映
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う移動行政懇話会が、7月31日(金)に鷹巣地区で行われ、参加者が市長や市の担当者と意見を交わしました。
懇話会は、市の現状や周知事項を説明するとともに、行政への意見・要望をうかがう機会として各地区で平成19年度から開催しているもので、会場の中央公民館には、自治会長をはじめ地域住民約40人が参加しました。
開会にあたり、津谷市長は「現在、様々な事業が進んでおり、来年には(仮称)生涯学習交流施設が完成する予定ですし、宮前町の市営住宅も完成した。また、クリンーンリサイクルセンターの建て替えも進めている。以前から申し上げているように建物は建てるのが目的ではなく、それを活用していくことが目的。皆さんに喜んで利用してもらえるような施策を展開していきたい。また、合併して10年が経ち、市の総合計画が今年度で終了するため、来年からの新しい総合計画を市民の代表者とともに作業を進めている。これまでの10年間の計画を検証し、人口減少や少子高齢化などの社会現象も踏まえながら、しっかりとした数値目標を掲げ作成していくこととしている」などと述べ、最後に「皆さんから総合計画にあたり、率直なご意見をいただきたいと思いますし、それ以外にも市政に対する考えや要望を直接お聞きする絶好の機会ですので、多くのご提言をお願いしたい」などとあいさつをしました。
続いて、市の担当職員が第2次北秋田市総合計画(素案)の概要、北秋田市人口ビジョン及び総合戦略の骨子案について説明したほか、9月上旬から実施される国勢調査やカーブミラー・交通標識・集落案内板等の適正管理について理解と協力を求めました。
また、この後の意見交換では、参加者が自治会長や市民の立場から積極的に意見や要望を出し合い、活発な議論が交わされました。
主な質問・意見とその回答は次のとおりです。
主な質問・意見とその回答
太田・川口線は、交通量が多い主要な幹線道路だが、事故や災害があり通行止めになったときのために、替わりとなる道路の計画はあるのか。
太田・川口線の交通量が多いことは認識しているが、平成28年度に日沿道の鷹巣ICが開通予定となっており、それにより交通の流れどのように変わるか着目しているところ。今後も県と協議をしながら市民の安全に努める。
綴子家の下2号橋、来年の3月末まで通行止めとなったが、工事を行う様子もない。着工するまで通行させても良いのでは。
橋梁検査を行ったところ、この橋はたいへん危険な状況にあることが分かったことから、安全を考え直ちに通行止めにした。これから工事の設計、発注、着工となるため、長期の通行止めとなる。ご迷惑をかけるが、ご協力をお願いしたい。
当市は陸路、空路とたいへん交通の便が良い場所と自負している。この交通の便を活用した大野台への企業誘致や、6次産業などの起業の推進を。
市では、新たに起業される事業者に対し、今年度から助成を行っている。また、加工まで行い良い物を作っても売り先を見つけることが課題であり、現在、虻川副市長を先頭に販路拡大に努めている。こういった取組が生産者の意欲につながればと考えている。
内陸線について、地方創生の交付金を利用して路線を整備し、鷹巣・角館間の所要時間を短縮できれば、利用者も増え赤字解消につながるのでは。
日々の改良については、県が国の補助を受けて行っているが、抜本的な改良とると計画的なものが必要になる。今後、県との協議のなかでも話し合っていきたい。
林業の振興について、近年の異常気象は化石燃料が原因と考えるが、膨大な森林を有する市としては再生可能エネルギーを推進し、雇用の拡大や地球環境の保全につなげてみては。
林地残材を利用するにしてもそれを運ぶ手段等もあるので、路網など作業環境を整備しながら、木質バイオマスに利用することなども含め、化石燃料に替わる再生可能エネルギーとして活用できるか検討していきたい。
伊勢堂岱遺跡が世界遺産の推薦から外れた。今後の世界遺産登録に向けた構想を教えてもらいたい。
北海道・北東北の縄文遺跡群なので、他県とも連携しながら登録に向けて取り組んでいく。残念ながら外れたが、建設中のガイダンス施設や縄文まつりなどを通して、全国に伊勢堂岱遺跡を宣伝することで、世界遺産登録にもはずみがつくと考えている。今後、審査会での結果が入ってくると思うので、何が足りなかったのかを検証し、改善していきたい。
日本人の平均寿命は延びているが、介護を要しない健康寿命の年齢は下がってきている。市民がいつまでも健康を維持するためには、家に引きこもらないよう、町内会や自治会に働きかけて社会参加を促してもらうことが重要と考えるが。
新しい総合計画のなかに地域包括ケアシステムという名称で、介護・医療・町内会・自治会の連携を掲げている。従来の介護と医療の連携だけでなく、地域の方々の協力を得ながら、総合的なケアシステムを作り上げたいと考えているので、ご協力をお願いしたい。