2015年05月03日
コンテンツ番号6318
残雪を踏みしめ春山を満喫
夏山シーズンの幕開けを告げる森吉山の山開きが5月3日(土)に行われ、市や山岳会関係者、県内外の登山愛好者など約150人が参加し、今年一年の安全を祈願するとともに春山登山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1,454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1,000メートルから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて多くの高山植物が咲き誇ります。
好天に恵まれたこの日は、山開きをまちに待った登山愛好者らが、午前9時に旧森吉スキー場駐車場を出発。ゲレンデ跡の残雪を踏みしめ、一ノ腰(標高1,264メートル)を経て森吉神社までの約4キロを思い思いのペースで登りました。
今年は4月以降気温の高い日が続いたため雪消えが進み、旧森吉スキー場の駐車場には雪がない状況でしたが、こめつが山荘からは残雪が広がり、コース沿いの日当りのよいところではフキノトウやキクザキイチゲが顔をだし、木々の新緑が登山者の目を楽しませました。
森吉神社では午後11時から神事が行われ、市や県、山岳会、一般参加者の代表者が玉串奉てんをして、今年一年の安全を祈願しました。
神事のあと参加者は、隣接する避難小屋で昼食をとりながら交流を深めたり、山頂を目指したり、山スキーをしたりしながら、思う存分春山を楽しんでいました。