2015年05月26日
コンテンツ番号6289
災害への備えを再確認
5月26日の「県民防災の日」に合わせ、綴子小学校(小林裕実子校長・児童114人)を会場に防災訓練が行われ、地域住民も参加して有事の際の対応を確認しました。
秋田県では、日本海中部地震(昭和58年)が発生した5月26日を「県民防災の日」と定めており、この日は県内各地で防災訓練が行われています。
この日の当市での訓練は、県内陸北部を震源とする震度6強の大規模地震を想定して実施しました。綴子小では外への避難や負傷者の救助、地震がきっかけで出火した火災の消火活動などが行われたほか、綴子小体育館に避難所を開設したり、市役所本庁舎に災害対策本部を設置し、被害状況の把握にあたるなど、本番さながらの訓練が行われました。
訓練終了後に行われた閉会式では、津谷市長が「近年は想像ができない災害が発生している。有事の際は消防署員をはじめ、市や国、県が皆さんを助けるために頑張っているが、これら公の機関が行う『公助』だけでは足りない。地域の方々が共に助け合う『共助』、自分の命は自分で守るという『自助』の三つが、しっかりと役割を持って対応していくことが必要である。今日はたくさんの方々に参加いただき、地域を守ること、命を守ることの大切さを学んでいただいた。今後も皆さんと一緒になって、災害があっても一人の犠牲者もでることのないまちづくりに取り組んでいくので、ご協力をお願いしたい」などとあいさつ。
続いて、小林校長は「今日は、消防署員や市職員、地域の皆さんなどの協力があって、災害の時に命が守れること学んだと思う。災害の時、子どもで弱いからといって助けられるだけの存在になってはいけない。大人の方の言葉を信じ、自分の力を信じて自ら何ができるかを考えることが必要。そして、いつでも災害が起きたらどうすればよいかを考えるなど、心の準備を常にもっていてほしい」などとあいさつを述べました。
このあと、各学年の代表児童が「約束事を守って逃げられて良かった」、「避難時の『おかし』(おさない・かけない・しゃべらない)をしっかりと守ることができた」、「僕も消防士になりたいと思った」、「災害があった時は訓練を生かして冷静に行動をしたい」、「地震があった時に自分で何ができるかを考えたい」、「災害があった時、たくさんの人の協力があることを知った。綴子小は、あいさつ世界一を目指しているので、そのあいさつを通して地域の人たちとのつながりを大切にしていきたい」などと、防災訓練に参加しての感想を発表しました。
地震や火災など、災害はいつ起きるかわかりません。災害が起きたときは、あわてずに情報を正しく確認、伝達し、地域のみなさんと一緒になって行動することが大切です。そのためにも、日頃の備えをしっかりとしておきましょう。