2015年04月18日
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たくさんのサケが遡上する湯車川に
伊勢堂岱遺跡世界遺産登録推進サケ放流事業「第5回カムバック・サーモン」が4月18日(土)、同遺跡近くを流れる湯車川で行われ、市民ら約20人が参加しサケの稚魚約3万尾を放流しました。
この放流事業は、伊勢堂岱遺跡の世界遺産登録推進の一環で行われたもので、サケの放流を通じて湯車川をサケが遡上する川として環境保護を図り、同遺跡周辺を「カムバック・サーモン」の中心地になるよう目指し、合わせて同遺跡の世界遺産登録推進に重要な周辺環境の保存を目的に行われました。主催は、市教育委員会、鷹巣漁業協同組合、同遺跡ワーキンググループ。
開会式では、同遺跡ワーキンググループの佐藤善寿代表が「今回で5回目の放流となるが、昨年からサケの遡上が確認され、放流の成果が出てきている。遡上に期待し、事故に気をつけて放流しましょう」などとあいさつ。
鷹巣漁業協同組合の湊屋啓二組合長は「今年は阿仁川漁業協同組合から3万尾用意した。11月頃に、サケの遡上を楽しむ企画を考えていただければと思っている。稚魚が海に下って旅をし、大きくなって帰ってくることを願いながら放流したい」などとあいさつしました。
参加者は、サケの稚魚の入ったバケツを持って川岸に並び、やさしく放流すると、サケの稚魚は、まだ冷たい湯車川を力強く泳ぎ回り、川の流れに乗って旅立っていきました。
今回放流したサケは、2カ月半前にふ化した体長4cmほどの稚魚で、大体4年をピークに、早いもので3年、遅くて5年で戻ってくるといわれています。