2015年04月20日
コンテンツ番号6227
行政相談員として永年にわたり活躍
永年にわたり行政相談委員を務められ、今年の3月31日に退任することになった金田功子(あつこ)さん=78歳・根田=が、4月20日(月)に市役所において、津谷市長や北秋田市の行政相談委員の立ち合いのもと、総務省秋田行政評価事務所の石賀一美所長から総務大臣感謝状を受けとりました。
行政相談委員は総務大臣から委嘱され、市民の相談相手として、行政サービスに関する苦情、行政の仕組みや手続きに関する問い合わせなどの相談を受け付け、その解決のための助言や関係行政機関に対する通知などの仕事を無報酬で行っています。
金田さんは、平成7年4月1日から今年の3月31日まで、20年という長きにわたり行政相談委員として活躍され、この間、400件を超える相談を受け地域住民の良き相談役として務められました。
また、行政相談委員は相談業務を通じて得られた様々な行政運営上の改善について、総務大臣へ意見を述べることができる(行政相談委員法第4条)と規定されており、金田さんは平成15年に介護認定期間の延長について意見を提出。これまで介護保険認定期間は、原則6か月であったものが12か月に、重度の要介護状態であって長期間要介護状態が継続すると認められる場合は24か月まで有効期間を定めることができるよう制度が変更されるなど、行政運営の改善に大きな成果を上げられています。
感謝状を受け取った金田さんは、この20年を振り返り「就任した時には、道路や河川、農地などに関する要望が多かったが、徐々に精神的な悩みが増え、行政の問題以外にも家庭内の悩みも受けることもあり、年々、相談内容が変化していることを感じた。相談を受ける上で、相談への結論をすぐに出すことよりも聴くことを一番に気を付けたし、一番大事なことだと思っている。相談者と一緒に県や市にも何度も出向いたが、それぞれ担当者の方々に良い対応をしていただき本当にありがったかった。20年間やってこれたのも行政相談委員をはじめ、多くの方々のご協力のおかげと感謝している」などと述べました。
感謝状の伝達を受けた金田さんに、津谷市長は「合川町時代から地域の方々と行政を結ぶ大切な仕事をしていただき、この度の受賞に敬意を表するとともに、これまでの永年のご労苦に感謝を申し上げる。この相談員は、地域からの信頼と中立的な立場をしっかりと持っていなければできず、長きにわたり続けてこられたのは、地域からの厚い信頼があってこそ。これからも健康には十分に気を付けられ、私ども行政に対し、様々な立場からのご指導、ご助言をお願いしたい」などと受賞をたたえました。