2015年03月14日
コンテンツ番号6203
139年のありがとうを心を込めて伝えます
4月から合川小学校に統合される合川東小学校(小林寿校長、児童数97人)の閉校式が、3月14日(土)に同校で行われ、139年の歴史に幕を閉じました。
同校は明治8年4月、上杉学校として設立。同17年に上杉尋常小学校と改称し、同26年1月に現在地の校舎に移転しました。昭和に入り国民学校時代を経て、昭和10年には町村合併により合川東小学校と改称。同44年からは、新校舎の工事が4期に分かれて行われ、平成10年には体育館の全面改修が行われました。また、平成26年の4月には創立139周年記念式典が行われています。
式典には卒業生や地域住民を含めて約330人が出席。はじめに津谷市長が「合川東小学校では、明るくのびのびと学ぶ校風と文化と教養が豊かな風土のもと、多くの子どもたちが立派に学び舎を巣立っていきました。これまで子どもたちが積み重ねてきた数々の輝かしい活躍は、地域の皆さんにとっても大きな名誉であり、市としても大きな誇りです。皆さんの精神は今後も引き継がれ、未来ある子どもたちの健やかな健康と地域の活性に繋がっていくことと確信しています」などと式辞を述べました。
小林校長のあいさつでは、閉校に向けた今年1年間の取り組み「139プロジェクト」を紹介。「『139年のありがとうを心を込めて伝えます』を合言葉に、皆さんはこれまで活動してきました。これらの活動が子どもにもたらすものは、愛校心であり郷土愛です。地域の皆さんや卒業生の皆さんにとっても東小学校は永遠の心のふるさとであり、人生の原点です。自分が暮らすふるさとを心から愛することが、高い志を持ってふるさとを支える人間を育てるのだと信じています」などと思いを語り、最後に「新生合川小学校でも、子どもたちの輝かしい未来のためにこれまで以上の支援をお願いします」とあいさつ。
つづいて、工藤元・同校PTA会長、佐藤昭洋・県教育庁北教育事務所長、佐藤重光・市議会議員がそれぞれあいさつしたあと、児童からのお別れの言葉では、6年生の村形駿太さんと工藤小晴さんの二人が代表し、これまでの思い出を振り返りながら「合川東小学校は閉校しますが、私たちは未来の合川のため、未来の自分のために新たなステージで成長し続けます。ありがとう我が母校、合川東小学校はいつまでも私たちの中に生き続けます」などと呼びかけました。
式典の最後に、小林校長が津谷市長に校旗を返納、出席者全員で元気に校歌を斉唱して139年の歴史に幕を閉じました。
式典後、記念アトラクションとして児童全員によるミュージカル「139年のありがとう」が披露され、子どもたちが大人になってもふるさとのことを思い、地元のためにできることを探すストーリーに会場からは大きな拍手が送られました。
閉校式終了後、全員が校庭に移動して記念碑の除幕式が行われました。
記念碑は、表面に同校の校歌の歌詞、裏面には沿革が刻まれており、記念碑の上側は森吉山の峰をイメージした形になっています。
除幕は、亀谷健樹閉校記念事業実行委員長をはじめ、津谷市長、加賀隆寛教育委員長、小林校長らによって行われ、亀谷実行委員長が「この記念碑は、学校の3階から見た森吉山麓の稜線を表しています。東小学校の校歌にあるように、新たな日本をになうため、日本や世界に続くすばらしい山並みをもつこの記念碑を忘れずに大事にしてください」などとあいさつ。
また、来賓として三澤仁教育長が「合川東小学校からは8004人の卒業生が巣立ち、日本の各地で一生懸命頑張っています。あるいは、地元に残って地元のために懸命に仕事をしている人もいます。学校はなくなりますが、合川東小学校は皆さんの胸の中にあります。学校で学んだことを忘れずに明るく強く学んでください」などと祝辞を述べました。
このあと、午後からはサンシャイン合川で思い出を語る会が開かれ、卒業生や旧職員、地域の方々などが参加し、東小の思い出と題したスライドショーで昔を振り返りながら思い出を語り合いました。