平成27年２月市長定例記者会見

市議会第１回臨時会の開催や災害対策本部の設置などについて説明

平成27年２月定例記者会見（2月3日、市役所本庁舎）

市長の平成27年２月定例記者会見が、２月３日（火）に市役所で行われ、平成27年北秋田市議会第１回臨時会の開催や災害対策本部の設置などについて説明しました。

主な会見の要旨は次のとおり。

1.平成27年北秋田市議会第１回臨時会について
　平成27年北秋田市議会第１回臨時会を２月12日に召集することとしました。本会議には、一般会計補正予算案と人事案件１件の提案を行います。一般補正会計については、除雪費の増額により9806万4千円を追加するもので、人事案件については、虻川副市長の任期満了に伴い、引き続き再任について提案するものです。

2．北秋田市災害対策本部（雪害）の設置について
　昨年の12月26日に災害警戒部を設置していますが、２月２日現在の積雪深が市内４観測点のうち、阿仁合と比立内の２観測点で災害対策本部の設置基準を上回り、早期の回復が見込めないことから２月２日午後３時に災害対策本部に格上げを行いました。現在まで人的被害は、重傷者５人、軽傷者１人となっており、すべて屋根の雪下ろしや排雪作業に起因するものです。住家については一部損壊１棟の被害報告を受けていますが、農林業関係施設や公共施設の被害報告はありません。また、冬季通行止めとしている177路線に加え、なだれの危険性や土砂崩壊のある市道葛黒吉ヶ沢線と小阿仁線の２路線について、当面通行止めを継続することとしています。

３．申告相談について
　２月５日から阿仁地区を皮切りに、平成26年分所得税確定申告及び平成27年度市県民税・国民健康保険税の申告相談が、市内11会場で3月16日まで行われます。今年度も指定された日に仕事などの都合で申告できない方のために、交流センターと森吉コミュニティセンターの２会場で、土曜日・日曜日の申告相談も実施します。市税は、市民の皆さんの安心安全な生活に必要な各種施策を行うための根幹をなすものであり、各種行政サービスを公正・確実に行うためにも適切な申告をお願いしたい。

４．中国訪問団の来訪について
　「秋田県立営農大学校留学生同窓会」の協力により、中国蘭州の小学生から大学生の生徒14人をはじめとする28人の訪問団が、当市を来訪することになりました。日程は２月４日から６日までで、市内の小中学校と秋田北鷹高校の生徒との交流や森吉山の樹氷などの見学、一般家庭へのホームステイなどが予定されています。当市と中国青少年との交流については、昨年度も市内の中高生による中国訪問を行っており、今回の来訪は学力の高い秋田の教育を学ぶための教育研修を目的としているもので、海外からの修学旅行の受け入れは当市でも初めてのケースとなります。当市の交際交流については、中国のみならず、昨年12月に台湾修学旅行関係者や先月26日に台湾スキー連盟が視察で訪れており、引き続き取り組みを進め、国際交流を通じた地域活性化を更に推進していきたい。

５．２月のイベントについて
○第10回スノーキャンドルストリートｉｎあに
　「スノーキャンドルストリートｉｎあに」が、２月21日（土）に開催されます。このイベントは阿仁合駅前周辺を会場に、地域資源である「雪」と各家庭にある「ろうそく」を使い、地域みんなで協力して地区内をスノーキャンドルでつなぐ地域参加型のイベントです。10回という節目を迎える今回は、好評のイルミネーションや冬花火のほか、スノーマウンテン、スノキャン神社、雪だるまキャンドル、さらには異人館を活用したミニライブが予定されており、内陸線の臨時列車も運行されることになっていますので、市内外から多くの方にご参加いただきたいと思っています。なお、実行委員会では、ミニかまくらや雪だるまキャンドルを作ってくれるボランティアを募集しています。
○第21回もちっこ市
　２月14日と15日は、この時期恒例となりました第21回もちっこ市が開催されます。今回も手作り餅などの販売や藤里町の方々による出店のほかに、餅つき餅まき、おしるこ無料限定サービスなど盛りだくさんの内容となっています。年々入場者数も増えてきており、今回も「バター餅の里　北秋田」にふさわしいイベントになるものと大いに期待しています。無料シャトルバスも運行されますので、より多くの皆様に楽しんでいただきたいと考えています。
○森吉山樹氷フォーラム
　２月27日（金）に阿仁ふるさと文化センターで、県・市共同未来づくりプログラム事業の一環として、北秋田地域振興局主催による「森吉山樹氷フォーラム」が開催されます。これは、樹氷を観光資源としている青森県八甲田山と山形・宮城の蔵王連峰と当市の森吉山の関係者が一堂に会し、地域間交流や今後の樹氷観光の可能性を探る初めての試みです。当日は、株式会社ＪＴＢ国内旅行企画部長の川村徹氏による基調講演や、各地域の代表によるパネルディスカッションが行われることから、樹氷の魅力や各地域の取り組みを知ることができる有意義なフォーラムになるものと考えています。
　　このほかにも、今月は15日の葛黒火まつりかまくらや週末の各種スキー大会などイベントが多数行われます。寒さはまだまだ続きますが、様々な形での賑わい創出によって北秋田市がより一層熱くなるためにも、皆さんからのＰＲをお願いします。

６．その他
　
○阿仁牧場くまくま園のヒグマ死亡について
　　
　昨日、情報提供させていただきましたが、阿仁熊牧場「くまくま園」において、ヒグマ1頭が死亡しました。1月31日（土）に、阿仁熊牧場からヒグマ1頭の動きが見られないとの連絡があり、翌2月1日に秋田県生活衛生課の立会いのもと、死亡を確認しました。死亡したのは、メスのモモコ（3歳）ですが、外部及び解剖所見から感染性疾病の可能性は低く、また、このヒグマの飼養区画は、現在実施しているバックヤードツアーの観察ルートに含まれていないため、その影響も考えにくいことから、冬眠への移行がうまく出来ずに消耗し、死に至ったものと考えています。なお、他のヒグマは現在概ね冬眠状態が良い状況ですが、高齢の個体もいることから、引き続き注意深く観察しながら異常の早期発見に努めるとともに速やかな対応に努ます。