2015年02月06日
コンテンツ番号6146
教育交流をきっかけにさらなる交流を
中国・蘭州市の茆式教育研究普及センター(茆 強(ボウ キョウ)センター長)訪問団一行28人が2月6日(金)、北秋田市役所を表敬訪問しました。
茆式教育研究普及センターは、数学を中心に小学校から大学院受験までの教育を一貫して行う民間機関で、日本の教育機関との交流もさかんに行なわれており、今回は教育研修の一環として市内の学校を訪れました。
また、北秋田市では、旧合川町の旧秋田県立営農大学校での中国人留学生の受け入れをきっかけに続いている交流の輪を、市の若い世代に引き継いで相互に交流ができるように取り組んでおり、昨年度は市内の中高生5人が中国の上海市・蘇州市・溧陽市を訪れています。
訪問団一行は、4日夜に北秋田市に到着。歓迎会が行われたあとは、合川日中友好交流協会(疋田俊一郎・会長)の会員宅などにホームステイして交流を深めました。5日は、全国トップレベルを誇る秋田県の教育現場の視察のため、鷹巣小学校や鷹巣中学校、秋田北鷹高校を訪問したほか、大太鼓の館では世界一の大きさを誇る綴子大太鼓を見学しました。
この日の表敬訪問には、津谷市長と教育長代理として松橋久司・教育委員会事務局総務課長が出席。はじめに津谷市長が「日本の子どもたちの学校生活は皆さんの目にどう映ったでしょうか。このあと、内陸線に乗車して雪景色を楽しんでいただいたり、阿仁スキー場で樹氷鑑賞をしたりして大自然の田舎らしさを満喫し、北秋田市全体の魅力を感じていただきたいと思います。また、今回の訪問をきっかけにして修学旅行や観光などでまたおいでくださることを期待します」などと歓迎のあいさつを述べました。
つづいて、茆センター長が「日本の子どもたちと触れあい、秋田の学習の高さに驚き本当に勉強になりました。また、市民の皆さんからおもてなしいただき、本当に感謝します。今回の教育交流をきっかけにして、北秋田市と蘭州市、そして日本と中国の交流がますますさかんになることを期待します。教育に国境はありませんが、教育以外にも色々な形で交流していきたいと思います」などとあいさつを述べました。
このあと、今回訪れた子どもたちが自己紹介をし、「ホームステイでは、家族の皆さんにもてなしていただき自分の家に帰ったような気がした」「日本の文化に色々ふれることができたので、中国に戻ったら北秋田市のことを紹介したいと思う」などと感想を述べました。また、同行したセンターの教師は「北秋田市の学校では人と教育を大事にし、それぞれの個性に応じて教育している。これからも日本の学校の良さを取り入れて教育していきたい」「教師からの指導だけでなく、学生からも自ら勉強の意欲が涌くような方法をとっていかなければならないと感じた」などと教育現場を視察しての感想を述べました。
最後に、訪問団一行は記念品交換や出席者と記念撮影を行ったあと、内陸線のお座敷列車に乗車して阿仁駅まで移動し、阿仁スキー場での樹氷見学や北欧の杜公園で餅つきや雪遊びを行い、次の視察地の東京に向いました。