2015年01月13日
コンテンツ番号6081
糖尿病を基礎から学ぶ
市の「第1回すこやか健康講座」が1月13日(火)、鷹巣保健センターで開かれ、市民約100人が講演を通して健康づくりへの理解を深めました。
講座は、市民の生活習慣病予防などを目的に毎年開催しているもので、今年のテーマは「糖尿病」。全4回の講座が予定されています。講座の開催にあたり、市医療健康課の小笠原吉明課長が「今年は生活習慣病でもある糖尿病を基礎から学んでいただき、自分の健康をもう一度考える機会にしてもらいたいと企画しました。今日は、講師の先生のお話のなかから、健康づくりへのヒントを得てもらい、また、今後開催される講演にもぜひ足を運んでください」などとあいさつ。
この日の講座では、秋田大学大学院医学系研究科准教授の成田琢磨さんが「糖尿病とは?その合併症とは?」と題し講演しました。
成田准教授は「糖尿病は血液の糖が高い状態が続き、長年の経過で眼、腎臓、神経、心臓、脳血管などに合併症を伴う全身の病気で、血糖は細胞のエネルギーの素で車のガソリンの役目」などとわかりやすく説明。また、糖尿病には血糖値を下げるインスリンが出なくなる1型と、遺伝や老化などでインスリンの出が悪くなった人が、併せて運動不足、肥満、高脂肪食、過食でインスリンの効きがわるくなる習慣が重なる2型があることを解説。「日本人はほとんど2型で、2型は症状がなく、健診で見つかることが多い」とし、健診を受けることの重要性を話しました。
さらに、日本人の境界型糖尿病の人が、一年で体重を1.5キロ減らした群の3年後の糖尿病発症率が約5%で0.8キロ減らした群の3年後の糖尿病発症率が約12%であったという資料を紹介し「ほんの700gの差だが、発症が約半分になった。少しの体重減少でも効果は大きいので、軽い運動や腹7分目の食事を心がけることが大事」だと話しました。
参加者は、講師の話に相槌をうったり、熱心にメモをとったりしながら糖尿病について学んでいました。
【次回のすこやか健康講座の日程】
日時:1月19日(月)午後1時30分~3時
会場:北秋田市保健センター
講師:加賀谷歯科医院 院長 加賀谷 保 氏
演題:「糖尿病と歯周病の関係」