2015年01月16日
コンテンツ番号6078
緊急時により迅速で効果的な活動が可能に
北秋田消防本部が整備を進めていた高機能消防指令システムの運用が、1月13日から開始されたことに伴い、1月16日(金)に津谷市長をはじめ市関係者が指令センターを視察しました。
市消防本部では、国の政策により平成28年5月までに消防・救急無線をアナログ方式からデジタル方式に移行することになっていることから、平成22年度から消防・救急デジタル無線システムと、デジタル化に対応した高機能消防指令システムの整備を進めてきました。5か年での総事業費は9億3887万1千円。高機能消防指令システムは、消防本部1階の一部を改修して新たに設けられた指令センターに設置されています。
指令センターは、研修を積んだ専従の指令員6人のうち、常時2人が指令台につき、市内からの119番通報の全てを対応します。指令台には、4つのモニターが並び、現場周辺にある消火栓等の水利情報や建物情報、地図検索、緊急車両の出動状況、気象情報などを見ることができ、それらの情報を映し出す60インチの大型モニターも正面に3台設置されています。
今回、整備された高機能消防指令システムの大きな特徴としては、固定電話や携帯電話、IP電話、FAX(音声言語障害者)により119番を受信すると、NTTの登録住所、携帯電話の基地局やGPS(衛生利用測位システム)により、通報した電話の場所が、瞬時に大型モニターに表示され、現場を特定することができるほか、通報の内容を聞き取りながら、システムに入力していくと、システムが自動で出動車両の種類や台数を選別し、出動する消防署(分署)に音声とモニターで出動予告を指令するため、これまでより早く消防隊や救急隊等が出動準備を開始することができ、さらに出動車両には現場までの最短経路を送ることができ、大規模災害の際に通行が不能になった箇所があった場合には、それらを踏まえた経路が検索されることからも火災や救急での活動が、より迅速で的確になることが期待されます。
この日、高機能消防指令システムを視察した津谷市長は「新システムを視察し、市民の安全安心につながるものと感じた。職員には更にトレーニングを積んでもらい、いかなる場合にもしっかりと対応できるよう頑張ってもらいたい」などと話しました。
※緊急通報をされる際に、まれに119番ではなく、消防本部や分署の固定電話に直接電話してくるケースがあります。
新システムを生かすためにも『119番』通報をお願いします。