2016年12月01日
コンテンツ番号6040
一般会計補正予算など36件の議案等を上程
(2016年12月1日)
平成28年北秋田市議会12月定例会が、12月1日(木)に開会し、平成28年度一般会計補正予算案など36件の議案等が上程され審議が始まりました。
今定例会に上程された案件は、公職選挙法施行令の一部を改正する政令の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定についてなど条例案が11件、 平成28年度一般会計補正予算など予算案が16件、打当温泉マタギの湯の指定管理者の指定についてなど単行議案が6件、専決処分の報告についてなど報告3件です。
このうち、平成28年度一般会計補正予算案については、歳入歳出の総額にそれぞれ2億2983万9000円を加え254億6998万7000円とするもので、歳出の主なものは、秋田北鷹高校女子全国高等学校駅伝競走大会出場補助金として100万円、北秋田市おもてなし宿泊支援事業補助金として1000万円、森吉山県立自然公園施設等整備費負担金として1284万円、公立フリースクールを核とした移住定住促進事業として687万9000円、北秋田市民ふれあいプラザ「コムコム」利用者活動支援事業として105万1000円などを計上しています。
本会議では、会期を12月13日までの13日間とし、一般質問、常任委員会の審査のあと、最終日に採決することを決定しました。このあと、それぞれの議案の説明と大綱質疑が行われました
なお、上程された議案は各常任委員会に付託され、12月7日から委員会審査に入ります。
主な大綱質疑の概要は次のとおりです。
◆議案第122号 平成28年度北秋田市一般会計補正予算(第4号)
【質疑】マタギの里観光開発株式会社借入金損失補償の債務負担行為について、指定管理期間が5年に対して、債務負担行為の期間を15年に設定していることは適当か。
【答弁】損失補償の15年間については、秋田銀行より条件が出され15年の損失補償でなければ貸付できないとのこと。5年間の指定管理期間終了後については、マタギの里観光開発株式会社は市が大株主となってる第3セクターであり、経営改善計画においても、指定管理者として指定されることを見込んだものとなっています。現在は厳しい状況ですが、これまでと同様に市が経営に参画しながら、毎年の経営状況を見極めて立て直しを図っていきたい。
【質疑】会計検査院から指摘を受けて1264万7000円を返還する。原因究明はしているようだが、職員に対しての処分は考えているか。
【答弁】担当職員はすでに退職しており、遡っての処分は考えておりません。直接担当していないが同じ業務に携わっていた職員に対しては、今後の事務処理を適切に行うよう指導することを考えています。
【質疑】原因を突き止めて対処することは必要だが、退職したからというではなく、これからのことも含めて、ちゃんとした責任の取り方も必要だと思う。あやふやなかたちで処分が終わるのではなくて、しっかりとした指導なり、いろいろな責任の取り方もあると思うが、どのように考えているか。
【答弁】職員一人一人、また指導する立場の者が担当している事業の重さを把握しながら、今後このようなことが起きないようにしないといけない。改めて部長会議などを通して適切な指導をしたい。
【質疑】リフレッシュ学園は、県からの委託金が減っている中で当市が頑張って継続しており、当市の子どもだけではなく、市外の子どももたくさん受け入れている。市外からたくさん受け入れるということは、当市のお金を市外の子どものために使うということになるので、ここは少し考えないといけない。市長として、これは全県的な事業なので県の補助を減らさないように、働きかける必要があるのではないか。同時に市外の方の出身市町村に対しては、応分の負担をしてほしいという交渉をするべきと思う。ここは首長の出番ではないか。
【答弁】リフレッシュ学園は、北秋田市の方、市外から来た方も含めてしっかりと見守って教育しているすばらしい学園だということは、県教委も把握しています。学園に来た子どもたちが、将来的に北秋田市で何かの役割を果たしてもらうとか、恩恵を与えてくれるとか、戻ってきて北秋田市のために頑張っていただけるように、いろいろな意味で北秋田市にプラスをもたらしてくれるとありがたいと思います。先ほど、出身の市町村から応分の負担という話もありましたが、それも一つの考え方だと思いますので、頭の中に入れながら研究させてもらいたい。
◆議案第139号 北秋田市打当温泉マタギの湯の指定管理者の指定について
◆議案第140号 北秋田市ふるさとセンター(マタギ資料館)の指定管理者の指定について
◆議案第141号 北秋田市農林水産物産直売・食材供給施設の指定管理者の指定について
【質疑】マタギの里観光開発株式会社に5年間管理委託するという提案。1年間経営状況を見るということだったが、先般の全員協議会に示された資料ではまだ半年しか経っていない。もう少し様子を見ることが必要ではなかったか。社長交代して、営業活動の強化をするということで専任の常務を配置したはずですが、その結果をどのように評価しているか。今後は市も会社の大株主としての責任を担う意味で積極的なかかわりするとしているが、現在に至るまで市として経営内容等に具体的にどのようなかかわりをしてきたのか。6000万円の貸付債務補償について、銀行から15年の期間を求められたということだが、私は銀行がマタギの里観光開発株式会社は5年間で黒字経営する見通しがないと判断していると思うが、その点についての理解は。
【答弁】長いスパンの営業戦略が必要。今はトータル的に成績が良いわけではないが、少しずつ上向きの傾向がでてきた。たとえば、どぶろく特区でマタギの夢という全国に誇るどぶろくを生産しているにもかかわらず、量が少なくて売ることができなかったり、いつ行っても品切れという状況だと業としてはできない。そういう意味では売るものがあるので、どんどん売っていくという取り組みも打ち出していくし、会社も様々な改善策を考えている。少しでも改善の余地があって、市の損失補償はあるが金融機関も手助けしてくれるという状況ですので、会社には今一度努力してもらいたい。これからの奥阿仁、森吉山の観光拠点として活用できる施設ですので、このようなかたちの提案をさせていただいた。従業員の方々、市も含めてこのマタギの里観光開発株式会社がどういう存在意義があるのか、続けていくことの意義をもう一回謙虚に立ち返って、思い切った方向に会社をもっていってほしい。
【質疑】マタギの湯の指定管理者指定申請書に添付されている収支計画書では、平成29年度から33年度まですべて同じ数字になっており、別紙の業務計画書も5年間同じ数字になっている。業務改善計画では少しずつ改善していくと、それによって業務量も収入も増えていくという内容と思っていたが、これについて説明をお願いします。
【答弁】収支計画書は選定委員会でも問題になりまして、会社からは最低ラインの金額を書いている、やりながら実績をあげていきたいという話であった。
【質疑】選定委員会で問題視されたことを、事業者がそのような回答をしたということで議会にも提案したということか。
【答弁】選定委員会で話がされたことですが、最終的には選定委員会でマタギの里を選定したということです。
【質疑】すべて同じ数字になっている。収支計画を作るときは売上を何パーセントか上乗せしたり、経費を節減して数字をよく見せるようにするものですが、5年間全部同じということは説得力にかけるものと思いますが、我々はこれで判断すればよろしいのでしょうか。
【答弁】選定委員会では、最低限の努力目標という話を受け止めたということですが、実際は少しずつ上向いていくという改善計画ですので、最低限は最低限の目標として、1円でも10円でも少しずつ収入が増えてコストも5円でも100円でも下げて、利益が出るようにしないといけない。議員からはこれで判断していいのかという話がありましたが、決してそういう判断をしていただくと我々も困るわけでありますので、委員会ではきちんと説明をさせていただきながら、皆さまからご理解をいただけるように努めさせていただきたい。