2016年12月13日
コンテンツ番号6020
残り半年。取組みへの理解と協力を求める
秋田内陸線の新車両購入を目指す「秋田内陸線夢列車プロジェクト」の出前プレゼンが、12月13日(火)に市役所本庁舎で行われ、市職員及び市議会議員に、これまでの取組みを紹介しながら理解と協力を求めました。
秋田内陸線夢列車プロジェクト実行委員会(西木正明実行委員長)は、内陸線車両の大半が一般的な耐用年数の11年を超え、緊急の課題となっている新車購入を財政的な問題を抱えている会社になりかわって実現させるために設立されました。
2年で新車1両分の購入費に相当する1億5千万円を目標に、昨年の6月6日から寄付金の募集を開始しており、この間、全国からの寄付をはじめ、有人駅への募金箱設置や企業から支援、内陸線各駅コンサートなど実施し、11月30日現在で約1347万円の寄付が集まっています。
この日のプレゼンでは、事務局の大穂耕一郎さんが、これまでの当プロジェクトの活動と改めて内陸線の必要性を説明。その説明の中で「内陸線による経済効果は年間6億6千万円と推計されている。ほかの地域で赤字によりローカル線を廃止してバスに転換した例をみても、観光客や利用客が減り、地域がさびれている事例が多くある。鉄道は生活と観光の重要なインフラであり、営業収支だけで見るのは誤り」と強調し、「内陸線は両端の駅がJRに接続しており、観光地に囲まれ、沿線の風景もすばらしい。ローカル線は磨けば光る観光資源。新しい車両が走れば、観光客が増え、地域経済によい影響をもたらす」と今後の可能性を示しました。
また、これまでの内陸線の問題点として、観光客や鉄道ファン誘致策の不足などを挙げ、「観光客や鉄道ファンが『乗りたい』と思うような車両がないので、目玉になる車両が必要。他の鉄道会社では観光客向けの車両をどんどん走らせ、実際に観光局が増加している」と述べ、他の地域で実際に走っている車両や夢列車のイメージを紹介し、最後に「この活動も残り半年。精一杯頑張っていきますので、ご協力をお願いしたい」と呼びかけました。