2016年12月16日
コンテンツ番号6011
生徒たちが研究成果を発表
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会が、12月16日(金)に秋田北鷹高校で行われ、生徒たちがこれまでの研究の成果を披露しました。
SSHは、大学との共同研究や国際性を育むための取組を推進し、先進的な理数系教育による創造性豊かな人材を育成することを目的に文部科学省が実施しているものです。
秋田北鷹高校(佐藤清悦校長)は、平成25年に当事業の指定を受け、「人と地球環境と共生並びに宇宙開発まで、ふるさと秋田に学ぶ」を研究開発課題とし、大学や研究機関、民間企業などと連携して、秋田の自然や資源から宇宙開発利用まで幅広い探究活動を行っています。
開会に先立ち、佐藤校長は「これから口頭発表に入るが、発表する生徒は堂々と自信を持って発表してほしいし、それを聴く生徒たちもしっかりと関心を持って聴き、どんどん質問をしてほしい。この発表会が皆さんにとって有意義な時間になることを願っている」などとあいさつ。
このあと、普通科2年の4人による「サーモグラフィーによる花の温度分布傾向に関わる研究」の発表を皮切りに、緑地環境科2年4人が「木材の変色は可能か!漆黒の『鳥海山の埋もれ木』を目指して!」、普通科3年の金沢威風さんが「位置エネルギーを磁力で引き上げる装置~ガウスの加速器~」を発表したほか、SSHを通じて秋田北鷹高校と交流がある北海道の岩見沢農業高校の生徒が「分光光度計を用いた土壌中腐食物質の含有量測定」を発表しました。
このうち、「位置エネルギーを磁力で引き上げる装置~ガウスの加速器~」を発表した金沢さんは、鉄球を転がした時に摩擦で減少する運動エネルギーを強力な磁力を使い引き上げる装置の製作過程などを説明。最後に「この装置が社会にどのように役立てるか考えたが、応用できる場面が想像できなかった。これから入学する大学で、講義・実験・研究を通じて知識と経験を積み、この装置を出発点として社会解題の解決やイノベーションへの貢献ができるようになりたい」などと、これからの抱負を述べました。
この日は、口頭発表のほかにも一橋大学の島本実教授の講演や、研究目的や過程、成果などをまとめたポスター発表会、海外研修報告として英国海外研修モデルロケット国際大会に出場した科学部チームブルースカイと台湾海外研修に参加した生徒たちがそれぞれ活動を報告しました。なお、秋田北鷹高校のSSH活動は、平成29年度まで行われます。