第12回北秋田市社会福祉大会

支え合う地域社会の構築を目指して

（2016年11月18日）

第12回北秋田市社会福祉大会（11月18日、文化会館）

主催者を代表してあいさつを述べる高坂会長

　第12回北秋田市社会福祉大会が、11月18日（金）に北秋田市文化会館で行われ、映画上映や社会福祉活動の功労者への表彰などが行われました。

　大会は、北秋田市社会福祉協議会（高坂祐司会長）が主催し、毎年開催されているもので、12回目となる今大会のテーマは『こころを紡ぎ、つながりを力に』。地域住民が一堂に会し、自分たちの住む地域や地域に暮らす人たちの良さを再認識するととも、人と人とが互いの尊厳を尊重しながらともに支え合う地域社会を構築することを目的として行われました。

　この日の大会は映画上映と記念式典の２部構成。１部では映画「つぐむもの（犬童一利監督）」が上映されました。この映画は、言葉や文化、価値観が違う２人が介護をとおして心を紡ぎ、人が最後まで自分らしく生きるために何が必要なのか、どうすれば相手を理解し相手の生き方を尊重できるかを問いかけるもの。介護現場の厳しさの本質を描き、介護する側、される側の立場や気持ちを表現した、せつなく感動的な物語に目頭が熱くなる参加者の姿も見られました。

　２部の記念式典では、はじめに高坂会長が「北秋田市は少子高齢化の先行地域。誰もが安心して元気に暮らせるために、地域の再構築は直近の課題となっている。また、今は核家族ではなくゼロ家族と言われる世帯問題や空き家問題。さらには下流老人と呼ばれる高齢者を襲う孤独と貧困が新たな社会問題となっている。今まで養ってきた改革性、創造性をもって社会福祉サービスの充実を図り、地域の未来のために地域と社協が一体となって取り組みます。そのためには、行政の指導と民生児童委員、自治会町内会、関係団体、地域住民の連携、絆が不可欠です。皆さんのご協力をお願いしたい」などとあいさつ。続いて、北秋田市社会福祉協議会会長表彰と秋田県共同募金会会長表彰の伝達が行われ、社会福祉事業の振興や発展に貢献、功労された方々に表彰状や感謝状が贈られました。

　このあと、来賓を代表して虻川広見副市長、秋田県議会の近藤健一郎副議長が祝辞を述べ、このうち虻川副市長は「本日は、福祉関係の皆さんが一堂に会し、社会福祉大会が行われることを心よりお祝い申し上げる。本格化する少子高齢化社会、核家族、単身世帯の増加、さらには家族意識の変化によって、地域や人と人との結びつきの意識が希薄化している中で、地域の福祉を支えるのは、やはりお互いのコミュニケーション、声かけ等ではないかと思っている。市としても、地域の皆さんが安心して暮らせるように、自治会等の小さな範囲でお互いの見守りや支援をする仕組みづくりを進めている。皆さんのご支援とご協力をお願いしたい」などとあいさつしました。

　このあと、大会宣言が「私たち福祉関係者は、地域で支え合うことの大切さを認識し、すべての住民が安心して心ゆたかに暮らせる社会の実現を目指すことをここに宣言します」などと読み上げて提案され、来場者からの大きな拍手で採択されました。

祝辞を述べる虻川副市長

三木田自治会に地域社会奉仕功労表彰

秋林覚さんに感謝状を贈呈