2016年11月25日
コンテンツ番号5879
具体的な目標数値などを盛り込む
(2016年11月25日)
北秋田市交通安全計画検討会の佐藤登委員長は、11月25日(金)に北秋田市の交通安全対策の具体的な内容を示した「北秋田市交通安全計画」の提言書を津谷市長に提出しました。
現在の第1次交通安全計画は、平成23年度に策定され、期間は平成27年度までの5年間。この期間が終了することから、計画を見直し、第2次交通安全計画の策定に着手しました。専門的観点から検討するため、検討会を10月13日に開催。委員は交通安全協会、運転管理者協会、交通安全母の会、交通指導隊、北秋田署など10人で構成されています。これまで2回検討会を開催し、原案をまとめたものです。
計画期間は平成28年度から平成32年度までの5年間。第10次秋田県交通安全計画に基づき、道路交通を取り巻く今後の課題として、高齢化の進行による高齢者の事故増加、日沿道鷹巣インターチェンジが開通するなど道路環境の変化への対応の2点を指摘しています。
死傷者数の目標値は、「年間30人以下」に設定しています。ここ5年間の平均は、事故件数が59.4件、死者2.8人、死傷者76.4人となっており、事故件数、死傷者数とも横ばいの状態が続いています。平成27年中における市内の事故発生の状況は、事故件数が55件、死者3人、負傷者67人でした。目標は、平成27年の5割減少を目指すという厳しい数値となっています。
計画は、「高齢者及び子どもの安全確保」「歩行者や自転車の安全確保」「生活道路・幹線道路における安全確保」「市民自らの意識改革」の4つの視点を重視し、道路交通環境の整備、市民の交通安全意識の向上などを含む9つの対策と具体的な目標数値などが盛り込まれています。
この日、市役所を訪れた佐藤委員長は「人口比で見ると県内でも北秋田市の交通情勢は危機的な状況。もう一歩踏み出した対策が必要」などと述べ、津谷市長に提言書を手渡しました。
津谷市長は「行政だけではなかなか対応が難しい。この提言をしっかり活かし、努力していきたい」などと述べ、交通安全対策を積極的に推進していくことを誓いました。