2016年10月12日
コンテンツ番号5857
食育の大切さをさらに浸透へ
(2016年10月12日)

平成28年度北秋田市食育講演会(10月12日、市保健センター)
平成28年度北秋田市食育講演会が、10月12日(水)に市保健センターで行われ、参加者たちは地産地消による食育の大切さを学びました。
この講演会は、大館市の陽気な母さんの店株式会社の石垣一子(かずこ)代表が講演を行い、5歳児健診で虫歯のなかった子ども「5ゼロGO!歯っぴーキッズ」と、75歳以上で自分の歯が20本以上ある「7520歯」の表彰も併せて行われました。
はじめに、柴田榮則・健康福祉部長が「市では食育推進計画として『家族と食卓を囲み、正しい食生活習慣を身に付ける』、『食に関心を持ち、心身の健康づくりの輪を広げる』、『地元の食材についての知識を深め、安全で安心な食について考える』の3つの基本方針を定めているが、現代社会では食生活様式が多様化し、心身の健康を阻害していると言われている。食育の大切さをさらに浸透させるため、市民の皆さんの支援と協力をお願いしたい」などとあいさつを述べました。
次に行われた5ゼロGO!歯っぴーキッズ表彰式では、66人の表彰者のうち42人が参加し、名前を呼ばれた子どもたちは元気よく返事をし、一人一人に柴田部長からメダルが首にかけられました。続いて行われた7520歯の表彰式では、6人の表彰者のうち5人が参加し、柴田部長から認定証が手渡されました。
このあと、講師の石垣一子代表が「郷土料理の伝承から食文化の継承へ~地産地消からみる食の大切さ~」と題し、陽気な母さんの店のこれまでの歩みを振り返りながら、女性たちのアイデアで広がっていく地産地消と伝統食や郷土食の大切さについて語りました。
陽気な母さんの店は、平成13年にリース店舗を使って直売所事業を開始し、農家の女性たちの売る力と交流を最大限に発揮し、1年目で1億4000万円の売り上げを上げました。その後も研修会の開催やモニター会員を募っての新商品の開発など、様々な挑戦を続け、平成27年の売り上げ実績は約2億3000万円となっています。また、女性農業者が会員出資と販売手数料により公的資金導入を行わず、独立採算で直売所を運営し、直売加工・体験交流など多彩に取り組んでいることが評価され、「平成19年度農山漁村女性チャレンジ活動表彰」で農林水産大臣賞を受賞しています。
講演後には、石垣代表が紹介する郷土食メニューとして「枝豆ごはん」や米麹を使った自然の健康食品として注目されている「野菜の三五八漬」、うるち米を使った「あさづけ」の試食も行われ、参加者たちは食の大切さを学ぶ一日となりました。