2016年10月22日
コンテンツ番号5797
北秋田市の悲願である高速道路が開通
(2016年10月22日)
日沿道鷹巣大館道路開通式(10月22日、鷹巣IC)
日沿道鷹巣大館道路(鷹巣IC~二井田真中IC)の開通式が、10月22日(土)に鷹巣ICで行われ、関係者約150人が参加して開通を祝いました。
鷹巣大館道路は、日本海沿岸東北自動車道(通称:秋田自動車道)の一部区間として、平成18年度から事業が進められ、あきた北空港ICを起点に大館市の二井田真中ICまでの延長13.9kmが、平成29年度までに整備される予定になっています。
この度、開通を迎えたのは鷹巣ICから二井田真中ICまでの12.2㎞で、区間内には県内で一番長い3333mの摩当山トンネルがあります。無料で通行ができますが、自動車専用道路であるため、歩行者や自転車、軽車両、125cc以下の二輪車については通行ができません。
この日の会場となった鷹巣ICには、国や県、北秋田市、大館市の観光パネル展示ブースのほか、両市の特産品ブース及び企業紹介ブースが設けられ、また、開通式の開会に先立ち、綴子上町保存会と鷹巣南中学校吹奏楽部の生徒が演奏を披露して来場者を迎え入れました。
式典では、はじめに佐竹敬久秋田県知事が「この地域は、世界遺産の白神山地と十和田八幡平国立公園の中間に位置し、世界遺産登録を目指す縄文遺跡群の一つ伊勢堂岱遺跡があり、周遊観光ルートの形成が可能となるほか、地域連携DMOのインバウンド対策が進められるなど、日沿道の整備により、海外からの誘客にも大きな効果が期待される。高速道路は全線つながることで、その機能と効果が発揮されることから、県でも高速道路ネットワークの完成実現のため、これまで以上に国に要望していく」などとあいさつ。
つづいて、福原淳嗣大館市長、津谷市長、石川雄一国土交通省道路局長がそれぞれあいさつし、このうち津谷市長は「長年にわたる地域の悲願であった鷹巣大館道路が開通の日を迎え、本当に嬉しく思うとともに感謝を申し上げる。当市においては、空路・道路・鉄路の高速交通体系が確立され、首都圏と県北地域の物流拠点として、大きな役割を担うこととなり、企業進出や雇用機会の拡大など経済の活性化が見込まれている。開通がもたらすストック効果を本市、県北部の発展につなげるため、市民一丸となって全力で取り組んでいく」などと、開通を喜ぶとともに地域経済の発展に向け決意を述べました。
このあと、来賓の金田勝年法務大臣が祝辞を述べたほか、鷹巣大館道路の起工式が行われた年に誕生した鷹巣中央小学校4年の倉内日向さんがメッセージを発表しました。
また、式典の最後には、国や県、近隣市町村の首長や議長などによるテープカットとくす玉開披を行い、そのあと出席者は車を連ね、綴子大太鼓と鷹巣南中学校の演奏で送られながら鷹巣ICを出発。二井田真中ICまでパレードし、開通を祝いました。