2016年10月23日
コンテンツ番号5794
遺跡の魅力を発表
(2016年10月23日)
伊勢堂岱遺跡ジュニアシンポジウムが、10月23日(日)に市民ふれあいプラザで行われ、ジュニアボランティアガイドが今年の活動の経過や意見発表を行い、遺跡への熱い想いを語り合いました。
伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアガイドは、ふるさとが誇る伊勢堂岱遺跡への興味関心を高め、体験的実践を通して遺跡への愛着心を醸成するとともに、世界遺産登録推進の一助となることを目的として、昨年度、鷹巣地方史研究会と市教育委員会の共催で設立されました。今年度は、小学4年生から高校2年生までの24人が登録し、遺跡の現地ガイドをはじめ、伊勢堂岱縄文館での案内も行っています。
この日のシンポジウムでは、はじめに鷹巣地方史研究会の小塚嘉七会長が「ジュニアボランティアの皆さんが、縄文人になった気持ちでガイドした発表を楽しみにしている。遺跡には、空港や新幹線、高速道路を利用して多くの観光客が訪れる。見学者に喜ばれるガイドを育成していただいた関係者に感謝したい」などとあいさつ。
このあと、佐藤笑夢さん(鷹巣中1年)と佐藤華恋さん(鷹巣小6年)が、鮭の稚魚を放流したカンバック縄文サーモン事業や縄文館オープンのテープカット参加、4月下旬から5月上旬の大型連休と8月の夏休みに行ったガイド活動など、今年度の活動内容を報告したほか、ガイド4人が自身が案内した様子を映したスライドをもとに、縄文館の模擬ガイドを行いました。
さらに、鷹巣地方史研究会の中嶋俊彦さんと北秋田市教育委員会の榎本剛治主査をコメンテーターに、ガイド6人が意見発表を行い、このうち、米山奈那さん(綴子小5年)は「伊勢堂岱遺跡を、これからもずっと残していってほしい。そのために今私たちがやっているガイド活動が、少しでもお手伝いになるといいと思っています。これからも遺跡の魅力を伝えていきたいです。今の目標は、伊勢堂岱遺跡を含む北海道北東北の17の縄文遺跡群が早く世界遺産登録になること。そのためには、私たちはもちろん地域の皆さんが伊勢堂岱遺跡を誇りに思い、みんなで守り伝えていかなければならないと思います」などと遺跡を後世に語り継ぐ大切さを述べました。
また、佐藤真広さん(鷹巣中央小5年)は「ガイドが終わったあと、お客様から「とてもよかったよ」とか「よく勉強しているね」などとお褒めの言葉をいただいたときは、とてもやりがいを感じたし、ガイドやって本当によかったと思いました。ガイドをやって感じたことは、たくさんの人に遺跡を訪れてもらい、遺跡のすばらしさ知ってほしいということ。国内だけではなく、外国の人にも来てもらいたいと思っています。伊勢堂岱遺跡は、世界遺産登録を目指しています。ここ数年は残念な結果になっていますが、私は近い将来、絶対に世界遺産になると信じています。世界遺産登録になるために、私たちができるとことは何でもやりたいと思っています。たとえば、たくさんの人たちに伊勢堂岱遺跡を知ってもらうために、ポケットテッシュを配ることも一つの方法だと思う。小さいことかもしれませんが、そうしたことをきっかけとして遺跡に興味や関心をもってもらい、サイトにアクセスしてもらい遺跡の魅力を広げていけるといいと思います」などと世界遺産登録に向けた熱意を語りました。
伊勢堂岱遺跡ジュニアシンポジウム
進行 細田ほのか(森吉中3年)/機器操作 井上樹紀(鷹巣南中1年)
本年度の活動報告
(1)活動の経過 佐藤笑夢(鷹巣中1年)/佐藤華恋(鷹巣小6年)
(2)模擬ガイド(縄文館) 堀部息吹(鷹巣南小6年)/鎌田莉子(鷹巣南小6年)/守谷香穂(綴子小5年)/村上己太郎(鷹巣中央小5年)
(3)アンケートの集計結果から 井上樹紀(鷹巣南中1年)/梶原楓華(綴子小5年)
意見発表
(1)「ガイドに挑戦して感じたこと」 飯塚凛人(大館市立有浦小4年)
(2)「遺跡を後世に語り継ぐ」 米山奈那(綴子小5年)
(3)「伊勢堂岱遺跡を世界遺産に」 佐藤真広(鷹巣中央小5年)
(4)「ジュニアボランティアガイドに参加して」 宮腰大和(鷹巣南小6年)
(5)「遺産と私達のふるさと」 中嶋杏莉(鷹巣南中2年)
(6)「ガイドの活動に参加して」 伊藤優香(大館国際情報学院高2年)