2016年10月25日
コンテンツ番号5791
助けあいと支えあい みんなではぐくむ地域のきずな
(2016年10月25日)
北秋田市主催の「地域づくり市民のつどい~“助けあいと支えあい”みんなではぐくむ地域のきずな~」が、10月25日(火)に市民ふれあいプラザで開かれました。高齢者を地域で支え合う取り組みや絆づくりについて、婦人会や自治会の会長などによる事例報告が行われ、参加した約150人が住みよい地域づくりを考えました。
市では、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らせるようにと地域包括支援センターが中心となり、7月20日から24日までの5日間にわたって市内9か所の会場で「北秋田市地域づくりワークショップ」を開催。今回の集会は、ワークショップを踏まえ、地域の現状や取り組みについて情報共有し、課題解決のための具体的な方向性を探る機会として開催したものです。テーマは「助けあいと支えあい みんなではぐくむ地域のきずな」。
集会では、はじめに、主催者を代表して柴田榮則健康福祉部長が「北秋田市の9月末の高齢化率は40.95%で、人口の2.5人に1人が65歳という状況。将来の推計をみると、30年後の平成57年の高齢化率は47.95%と予想される。人口の約半数が65歳以上となる。こうしたことから、市では高齢者が将来、介護が必要になっても住み慣れたこの地域で、自分らしい暮らしを続けていけるように、地域包括ケアシステムを作り上げたいと思っている。その皮切りとして、6月29日には地域づくりフォーラムを開催。また、7月にはワークショップを開催し、今日の市民のつどいにつながっている」とあいさつ。
続いて、市地域包括支援センターから「ワークショップから見えてきたこと」と題しての行政説明が行われました。
この中で、「市全体の傾向として、私たちにできることに関しては、最も多いのは社会参加・交流活動で、支え合い見守り、家事支援と続く。有償化してもよいと考えることについては、家事支援、外出支援、買物支援に多くの意見が出された。また、特に地域で取り組んでいきたいことの項目に関しては、社会参加・交流活動が全体の6割を占めた。外出支援や買物支援は、生活していく上で必要不可欠なものだが、これらより社会参加の意見が多く出たのは、やはりどの地域においても、人との関わりや交流、安らげる場所や絆づくりが強く求められていると感じた」などと説明がありました。
このあと、「みんなで住みよいまちを作っていこう!!」をテーマに、ワークショップに参加した石川仁司氏(鷹巣地区)、鈴木浩二氏(合川地区)、鈴木由紀子氏(森吉地区)、佐々木敬子氏(阿仁地区)、地域を中心に活動している北秋田市民生児童委員連絡協議会会長の柏木清一氏、七座婦人会会長の簾内和子氏、三木田自治会会長の三浦昌治氏、コーディネーターに地域福祉アドバイザーの鳥居一頼(とりい かずより)氏を迎えてトークセッションが行われました。
2年前から綴子地区で高齢者サロンを開いている石川仁司氏は、サロン開設の動機について「一人で散歩している高齢者を多く見かけるようになり、皆さんを集め雑談をしてもらおうと思った」と説明。社会福祉協議会の助成と指導を受けながら活動を開始。サロンは血圧測定や卓球大会、食事会などを組み合わせて毎月2回開催しており「共通の話題ができ、住民同士が気軽にあいさつできるようになった。心の風通しが良くなった」と述べました。
合川地区の鈴木浩二氏は、自治会の役員として、3年前から会報を作成し、集落の全世帯を直接訪問しながら会報を配布している活動を報告。「配布するだけではなく直接会話をすることで、少しずつ悩み事や相談などを受けるようになった」と活動を振り返りました。
最後に、ワークショップに参加し、助言している地域福祉アドバイザーの鳥居氏が「あなたが主役のまちづくり」と題して、明日へのメッセージを述べました。