2016年10月30日
コンテンツ番号5772
秋田内陸線阿仁合駅開設80周年を記念
(2016年10月30日)

会場を盛り上げるグッチ裕三さん
秋田内陸線阿仁合駅開設80周年を記念した「阿仁のごっつおまつり」が、10月30日(日)に阿仁合駅前駐車場で開かれ、鮎の塩焼きや馬肉煮込みなどの内陸線沿線の名物や特産品などの出店が並び、大勢の来場者でにぎわいました。また、沿線の仙北市の観光大使を務めるタレントのグッチ裕三さんがゲストとして会場を訪れ、バター餅の餅まきなどを行い、来場者とふれ合いました。
阿仁合駅は、旧国鉄阿仁合線の阿仁前田-阿仁合間の開通に伴い、1936年(昭和11年)に現在地に開設されました。秋田内陸線に転換後、1989年(平成元年)の鷹巣-角館間全線開通を機に、現在の三角屋根の駅舎に建て替えられました。北緯40度にある阿仁合地区のシンボルとして、2002年(平成14年)には東北の駅100選に選ばれています。
今回のイベントは、阿仁合駅の開設80周年という節目を祝い、一層の利用促進につなげようと、阿仁のごっつおまつり実行委員会(会長=佐々木琢郎・秋田内陸縦貫鉄道社長)が主催したものです。
はじめに、80周年記念式典が行われ、秋田内陸縦貫鉄道を応援する会の伊藤四郎会長が「地域発展の中心にあった阿仁合駅の節目を祝うとともに、さらに利活用を進めて内陸線の価値を高めていきたい」とあいさつしました。
次に、虻川広見副市長が「県と市が進めているインバウンド型観光に向け、多くの魅力にあふれる阿仁地域が活性化していくよう、まつりに期待している」と激励。
続いて、佐々木社長が「支えてくれる多くの人たちのおかげで80周年を迎えることができた。市内陸線再生支援室による観光資源の掘り起こしと磨き上げ、阿仁合ぶらぶらガイドの皆さんによるおもてなし効果などもあり、少しずつだが阿仁合駅周辺がにぎわいを取り戻そうとしている。その中心に内陸線があればいい。今後も利用と応援をお願いしたい」と感謝の言葉を述べました。
また、阿仁中学校2年の珠井宗瑠(たまい しゅうる)さんが「いつもお世話になっている阿仁合駅の開設80周年を大変うれしく思う。阿仁の歴史とともに在り続け、昔から阿仁を見てきた阿仁合駅がこれからも続いていくことを祈っています」とあいさつし、中学生からの応援メッセージを佐々木社長に手渡しました。記念式典の最後には、関係者がくす玉を割って節目を祝いました。
会場では、アユの塩焼きや馬肉の煮込み、森吉牛ステーキなどが販売され、きのこ汁の無料振る舞いには長蛇の列ができていました。内陸線で来場した人を対象にマツタケが当たる抽選会も行われました。さらに、タレントのグッチ裕三さんがゲスト出演し、地域住民や観光客の声援に笑顔で応えながら軽妙なトークで会場を盛り上げたあと、市商工会阿仁支所2階から佐々木社長と虻川副市長の3人でバター餅の餅まきを行いました。
このあと、阿仁合小学校児童のよさこいパフォーマンスや内陸線を応援する阿仁合出身のPico Nakazie(ピコ ナカジー)さんによる「夢列車コンサート」、GABEZによるストリートパフォーマンスなどが行われました。
また、商家の湊商店の内蔵と宮越邸が特別公開されたほか、阿仁合駅構内で軌道バイクの乗車体験、国指定重要文化財「異人館」が一日限定でカフェになり、シタールコンサートが行われるなど、晩秋の阿仁合駅周辺では様々なイベントが繰り広げられました。