2016年09月17日
コンテンツ番号5705
高校生14人が資格を取得
(2016年9月17日)
高校生を対象とした「介護職員初任者研修」の閉講式が、9月17日(土)にケアタウンたかのすで行われ、130時間の長い研修を終えた受講生14人に修了証が手渡されました。
介護職員初任者研修とは、平成25年に介護の資格制度が見直されたことに伴ない、これまでの「ホームヘルパー2級」に変わって導入された制度で、介護を行う上で必要な知識や技術を身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにするためのもの。
研修を修了した場合には、介護職員としての就職が可能なほか、研修終了後に現場を3年間経験すると「介護福祉士」、5年間で「介護支援専門員(ケアマネ)」等の資格取得も可能になります。
修了までには、約130時間の研修が必要で、民間会社が行う研修であれば10万円前後の費用が掛かります。
今回の研修は、市が高校生に北秋田市へ住み続けてもらうための地元就職支援と介護職員不足解消を目的に、市の社会福祉協議会をはじめ、秋田県民生協会、交楽会の協力を得ながら無料で開催したもの。今年の6月から受講生を募集し、市内在住及び市内出身の高校生15人が応募し、7月23日に開講式を行い、その後、受講生たちは夏休みや夏休みが終わってからも土日を利用して長き研修を受講し、14人が資格を取得しました。
この日の閉講式では、はじめに北秋田市社会福祉協議会の髙坂祐司会長が、一人一人に修了証を手渡し、そのあと「介護の研修は初めて聞く言葉もあり、難しかったと思うが、介護職の資格を皆さんは素晴らしい成績で取得された。皆さんはこの研修の第一期生、後輩たちの見本となるよう今後も頑張ってほしい。これから就職、進学とそれぞれ進む道は違うと思うが、いずれの道に進んでも今日まで頑張ってきた毎日は大きな価値になる。地元企業では皆さんのような人材を必要としている。ぜひ地元で皆さんの能力を発揮してもらいたい」などとあいさつ。
つづいて、北秋田市健康福祉部の柴田栄則部長は「7月の開講式でも皆さんの顔を拝見したが、今日、見る顔は達成感と自信に溢れていて、あの時に見た顔と違う印象を受けている。皆さんは『介護初任者研修』という資格を手にするため、暑い日も雨の日も研修を受けてきた。同級生や後輩たちには無い武器であり、頑張って取得したこの経験を誇りに思ってほしい。市内には多数の福祉施設があるが、どの施設も皆さんのことを待っている。ぜひ取得された資格を地元で生かしていただきたい」などと、受講生の頑張りを称えるとともに、今後の活躍に期待を寄せました。
このあと、生徒が一人ずつ感想を発表し、講師の方たちへの感謝の気持ちが述べられたほか、「研修会で得た知識と経験を将来に生かしたい」などと今後への決意を表しました。