2016年09月25日
コンテンツ番号5701
ランナー1378人が秋の内陸路を力走
(2016年9月25日)
仙北市角館から北秋田市鷹巣までを走破する「北緯40度秋田内陸リゾートカップ第26回100キロチャレンジマラソン大会」が、9月25日(日)に行われ、100キロ、50キロの両部門に1378人のランナーが出走し、秋の内陸路を力走しました。
同大会は、1989年に秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、2006年と2007年に秋田わか杉国体の準備などボランティアの確保や財政上の事情から大会が中止になりましたが、2008年に再開を果たしました。
26回を迎えた今大会のテーマは、「想いは引き継がれて 新たな物語を・・・『紡』(つむぐ)」。今大会には、北は北海道から南は熊本県まで全国各地から、100キロの部(角館~鷹巣)に、これまで10回以上完走したクリスタルランナー162人を含め1137人、50キロの部(阿仁比立内~鷹巣)には364人の申込みがあり、このうち出走したのは100キロが1046人、50キロが331人の計1378人。
100キロの部は、午前4時30分に仙北市角館交流センター前を、50キロの部は午前10時30分に北秋田市阿仁農村環境改善センター近く(阿仁比立内)をスタート。共通のゴールとなる北秋田市交流センターを目指して北上しました。
この日は、この時期にしては気温が高く、ランナーたちにとっては過酷なレースとなりましたが、沿道では市民が盛んに声援を送り、コース上20か所に設けられたエイドステーションでは、水やスポーツドリンク、コーヒー、お茶などの飲み物のほか、おにぎりやバナナ、レモン、梅干、氷砂糖、塩などが置かれ、ボランティアスタッフの心温まるおもてなしで、ランナーをゴールへと後押ししました。
男子100キロの部で優勝したのは、埼玉県の加山幸治さん。タイムは7時間21分42秒で3年連続5度目の優勝を飾り、女子100キロの部は、岩手県の赤坂玲子さんが8時間46分12秒のタイムで、6度目の挑戦で見事に栄冠を手にしました。また、地元北秋田市からは、高橋孝典さん(綴子)が5位、櫻田雅人さん(根田)が10位入賞を果たしています。
午後5時30分にゴールが閉鎖され、引き続き北秋田市交流センターで行われた後夜祭では、佐藤慶一大会会長が「今日は気温、湿度がともに高くランナーの皆さんは大変だったと思う。今大会も関係機関、協賛企業、そしてボランティアスタッフのご協力により、無事に終えることができ、心から感謝申し上げる。来年は9月24日の開催が決定している。皆さんのお越しをお待ちしている」などとあいさつ。
つづいて、後夜祭の開催地を代表して、津谷市長が「この大会を盛り上げてくれたのは、ランナーの皆さんはもちろんだが、実行委員会や関係機関、地元秋田北鷹高校の生徒をはじめ、たくさんのボランティアの方々であり、改めて感謝申し上げる。後夜祭でも大いに盛り上がっていただき、皆さんの思い出に残る大会となること、そして、来年もこの場所で会えることをご祈念申し上げる」などと歓迎の言葉を述べました。
後夜祭会場には、市内の特産品を販売するお店が数多く出店されたほか、きりたんぽやおでん、生ビール等がランナーに振る舞われ、参加者は自分の走りを振り返りながら、家族や仲間たちと談笑し、過酷なレースの疲れを癒やしていました。