2016年08月01日
コンテンツ番号5694
結核のない社会に!啓発運動始まる
(2016年8月1日)
北秋田市結核予防婦人会(中嶋洋子会長)の会員が、8月1日(月)に市役所に津谷市長を表敬訪問し、結核予防への理解と複十字シール募金運動への協力を呼びかけました。
複十字シール運動は、1904年にデンマークの郵便局員が、郵便物にシールを貼ってもらい、その収益金で子ども達のための結核診療所を建設する運動が始まりとされており、この運動は世界で広く共感され、現在は世界の約80か国で複十字シールを使った募金活動が行われています。
複十字シールは、各国で様々なデザインのものが発行されており、日本では1952年に初めて作られ、毎年新しいデザインが生まれています。募金した方が、このシールを郵便物や名刺などに貼ることにより、受け取った方々も結核に関心を持ち、結核予防運動や募金運動の輪が広がることが期待されています。
同婦人会でも複十字シール運動を通して市民の結核予防への関心を高め、結核の早期発見・早期治療につなげる活動を行っており、今年も8月1日の運動期間の始まりを機に、会員11人が津谷市長を表敬訪問しました。
はじめに、中嶋会長は「結核は国内だけでも2千人以上が亡くなっている病気。空気感染もするので、皆さんに正しい知識を持ってもらう必要がある。今日からシール運動を始め、募金を集めながら結核のない社会をつくるため頑張っていく。今後ともご協力をお願いしたい」などと、結核への理解と複十字シール募金運動への協力を求めました。
これを受け、津谷市長は「皆さんには、日頃から市がやるべきことまで、その役割を担っていただき、市民の安全安心のため、尽力いただいていることに感謝を申し上げる。結核は、もう無くなった病気のように感じている人が多く、この病気を市民の方々に知ってもらうためにも、この運動の意味は大きい。期間も長いが、体に気を付けて頑張ってもらいたい」などと激励しました。
複十字シール運動の運動期間は8月1日から12月31日まで、また、厚生労働省では毎年9月24日から30日を「結核予防週間」と定め、結核に関する正しい知識の普及啓発を図っています。
結核は「適度な運動」、「十分な睡眠時間」、「バランスのとれた食事」、「禁煙」など、ふだんの生活習慣に気を付けていれば予防するができます。結核を予防するためにも正しい知識を身につけましょう。
また、結核にかかっても、きちんと治療すれば治ります。まずは早期発見・早期治療が重要ですので、おかしいと思った場合は早期に医療機関を受診しましょう。