2016年08月02日
コンテンツ番号5693
地域の課題解決に向け住民と意見交換
(2016年8月2日)
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う移動行政懇話会が、8月2日(火)に合川農村環境改善センターで行われ、参加者が市長や市の担当者と意見を交わしました。
移動行政懇話会は、市の現状や周知事項を説明するとともに、広く市民から意見・要望をうかがう機会として各地区で平成19年度から開催しており、今回は「移住定住促進事業」と「観光振興対策事業」の2つを主なテーマとして、意見交換が行われました。
開会にあたり、津谷市長は「合川地区では「合川駅春まつり、秋まつり」や「のれそれ年末年始大売出し」の抽選会など、地域の方々による手作りの地域活性化行事が開催されており、なかでも「合川まとび」は、各家庭で「ダンポ」を作成するなど合川地区の伝統行事としてしっかり根付いている。この「まと火」をご縁として、北秋田市と東京都国立市との間で災害時における応援協定を結ぶことができた。これも、旧合川町時代からの多くの皆さまのご縁で協定を結ぶことができたと思っている。本日は、市の最重要課題として位置付けている「移住定住」と「観光振興対策」を中心として、様々なご意見やご提言をいただき、一緒に北秋田の未来を考えたい」などとあいさつしました。
このあと、担当者から『移住定住促進事業』と『観光振興対策事業』について、市の取り組み状況などが説明されました。
事務局の説明のあと、参加者との意見交換が行われました。
主な質問・意見とその回答は次のとおりです。
日本三大樹氷ブランド化誘客促進事業について、八甲田山、蔵王、森吉山の3か所それぞれ魅力があると思う。その中で森吉山は何をメインにブランド化を図り、誘客促進につなげていくのか。
森吉山観光振興プロジェクトで建設した、森吉山ビジターセンター「ぷらっと」を利用して、樹氷案内人の配置やドローンを使った画像や映像を利用して、森吉山樹氷の魅力を情報発信し、全国に売り込んでいきたい。
議会に出された教職員の定数改善の陳情書について、定数改善のこと以外は書かれていないか。国では小学校1学級40名と定めている。都道府県では、これを下回ることができるとしているが、秋田県の状況は。
手元に陳情書がないので、内容の詳細は分からないが、教職員の定数改善については、毎年のように要望されている。定数は法律で決められており、学級数に応じて教員の数が決まってくる。国が改善できない部分は県が担保している。少人数学級の対応など、すべて国が対応できるといいが難しい状況。秋田県の場合は、学習効率を上げるため少人数学級を取り入れている。小学校1年生の場合は、1学級30人を基本としている。2年生も本来は2学級のところを3学級に増やしたり、様々な手当をしている。このような秋田県の取り組みが、全国学力状況調査の好成績につながっていると思う。
合川小学校の屋上には、太陽光発電システムが設置されているが、発電した電気はどのように使われているか。子どもたちの学習にどのように利用されているか。
日々の太陽光による発電状況は、モニターに示されている。発電された電力は学校内で消費する電力に使われている。子どもたちは、日ごろからモニターで発電の状況を確認しているほか、電力の学習については理科の授業で行われている。
三木田集落の分収造林については、樹齢50年を超えて皆伐できる時期に来ている。収入間伐や皆伐して、集落で収益が得られるような方法はないものか。今後、林道の整備や橋の架け替えなどの事業を行うことはできないか。
合川地区の分収林については、これまで60年伐期の契約を、長伐期100年に契約変更されており、市はそれに基づいた森林経営計画によって、各施業を行っている。三木田集落については、昭和39年から昭和45年の契約で、契約件数が3本、面積は91.09ヘクタールを市と分収契約している。当初は60年伐期であったものを、長伐期として70年から104年に変更し、変更後は平成46年から99年にかけて主伐期を迎えることになっている。これは分収契約ですので、集落内で事情があるとすれば、契約内容についてご相談したい。また、林道の整備や橋の架け替えについても、県と地元皆さんの意見を聞いて検討してみたい。
県有林は、森林認証の認可を受けた。森林認証を受けると、東京五輪の木材需要が増加するときにメリットがある。現在、市の町行造林が700から800ヘクタールぐらい、それに直営林も合わせると1000ヘクタールはあると思う。市では森林認証の計画はあるか。
今回は、県有林が認証の対象となりました。北秋田市の町行造林は対象になっていない状況です。ちょうど明日、林野庁に行く公務があり、県の方々も一緒にいく予定になっておりますので、この話もしながら、北秋田市がもってる森林も認証の対象になるかどうかを含めて話しをしてみたい。