2016年08月07日
コンテンツ番号5665
30年の節目の年を華々しく
(2016年8月7日)
第30回森吉山麓たなばた火まつりが、8月7日に阿仁前田河川公園で行われました。
第30回森吉山麓たなばた火まつりが、8月7日(日)に阿仁前田河川公園で行われ、会場には大勢の見物客が詰め掛け、郷土芸能やダンス、絵灯篭、花火などたくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったもので、今回で30回目の節目の年を迎えました。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せ、地域住民一人一人に役割を分担し、協力しながら手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るイベントとして地域に定着しています。
午後3時30分から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」では、地元アマチュアバンドの演奏を皮切りに、秋田内陸線夢列車プロジェクトの各駅停車コンサートの一つとして大仙市在住のシンガー・ソングライター松本ひできさんが演奏を披露したほか、バルーンパフォーマー「おおちゃん」と大道芸人のマッキーさんが、それぞれ軽快なトークを交えた大道芸を披露して会場を盛り上げました。
また、前田小学校の全校児童によるロック・ソーラン、前田保育園児のお遊戯、森吉ダンスキッズ、婦人会、阿仁前田獅子踊りなど、地元の子どもから大人まで多くの人たちが出演し、炎天下の中で精いっぱい、踊りや伝統芸能などを発表する姿に会場からは大きな声援や拍手が送られました。
第2部「たなばた火まつり」の開始にあたり、開会セレモニーが行われ、始めに池田実行委員長が「このイベントが30周年の節目を迎えることができたのは、地域の皆さんのご理解ご協力と関係各位のご支援があってのこと。30年前に青年団200人の会員でスタートしたイベントも、今では青年団にOB会、駅前老人クラブを加えても80人程となってしまった。地域ぐるみでつないできた火を絶やすことなく、先輩達築き上げてきた火まつりを50年、100年とつないでいきたい」などと今後への意気込みを述べたほか、これまで協力いただいた企業への感謝の言葉を述べ、最後に来場者に向け「今日は、たなばた火まつりを最後までごゆっくりとご覧いただきたい」などとあいさつ。
つづいて、来賓の虻川副市長は「森吉地域の夏の風物詩として定着し、今回で30回の節目を迎えたことを心からお祝い申し上げる。この火まつりは、幻想的な火文字や勇壮な火まつり太鼓など、光と音が共演し、大きなにぎわいを創出している一方で、地域に一体感を生み出し、お互いに支え合う心を醸成する有意義な催しとなっている。今日は地域全体で大いに盛り上がっていただき、遠方よりお越しの方には最後まで火まつりの魅力を楽しんでもらいたい。この火まつりが、50年、100年と地域の伝統行事として継承されること、また、皆さんの夏の良き思い出となることを祈念している」などと、30回目の開催を祝いました。
このあと、観覧場所の対岸に設置された火文字のもととなる「盆木(ぼんぎ)」に火が灯され、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田」、「森吉山火まつり」、「七夕供養」、「火」などの文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らされました。その火の光により幻想的な光景に包まれるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、大館能代空港を離陸する飛行機などを炎と仕掛花火で演出ました。
また、特設ステージでは打ち上げ花火を背にした火まつり太鼓と男鹿市のなまはげ太鼓が、迫力ある演奏で会場を盛り上げ、最後は阿仁川の両岸をまたぐ全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)の大ナイアガラと30周年記念超特大スターマインが打ち上げられ、真っ暗な夜空を大輪の花で彩り、節目の年を華々しく飾りました。