2016年08月10日
コンテンツ番号5660
「まと火」を通じて得た、つながりと感動を報告
(2016年8月10日)
合川まと火子ども交流プロジェクト2016に参加した合川中学校の生徒たちが、8月10日(水)に市役所を訪れ、津谷市長にイベントでの活動内容や参加した感想を報告しました。
このプロジェクトは、昭和54年から旧合川町と児童交流のあった東京都国立市が、合川地区の伝統行事である「まと火」を実演するイベントを平成26年から開催しており、そのイベントにボランティアとして参加し、県外の住民や中学生との交流を通して、心の絆を育むことを目的として企画されたもので、今年は7月24日に多摩川河川敷公園グラウンドで行われた「国立まと火」に合川中学校の有志12人と引率及び指導者13人が、ボランティアスタッフとして参加しました。
この日、報告に訪れたのは、プロジェクトの実行委員長を務めた3年の佐藤綾乃(あやの)さんをはじめ、小笠原宗也(そうや)さん、伊藤那穂(なほ)さんの生徒3人と団長を務めた「まと火保存会」の金田健悦会長、生徒の引率や指導にあたった市民ボランティアの三浦浩子さん、成田淳子さん、合川中学校の藤嶋秀栄先生、合川公民館の佐藤隆男館長と小松千尋主事の9人。
はじめに、佐藤実行委員長が「くにたち郷土文化会館と一橋大学を見学し、国立市を深く知ることができ、北秋田市との違いなども感じながら楽しく学ぶことができた」などとあいさつ。
続いて、まと火部会部長を務めた小笠原さんは「まと火は『水平まと火』と『車まと火』を行い、火が回転する『車まと火』は国立の地元の方が自転車の部品でわざわざ作ってくれた。車まと火を回した瞬間に観客から大きな歓声が上がり嬉しかった」などと、イベント部会部長を務めた伊藤さんは「キャンドルアートは予想以上に難しかったが、国立市の中高生と試行錯誤しながら完成させることができ、より交流を深めることができた」などと報告。このほか、ジュンサイ入り比内地鶏スープを提供しながら北秋田市のPRを図ったことや、募金活動で集まった5万427円の募金を被災地の岩手県山田町に寄付することが報告されました。
また、引率や指導にあたられた方からは「秋田県出身の人たちが、たくさん訪れてくれて感動してくれていたが、その姿に私達も感動をもらった」、「子ども達にとって、この3日間はとても貴重な経験であり、楽しい思い出になった。今後とも協力をお願いしたい」などの感想が述べられました。
報告を受け、津谷市長は「皆さんには、まと火を通じて国立の人たちに大きな感動と北秋田市をPRしていただき感謝している。皆さんの活動をきっかけに、昨年の11月に国立市と災害協定も結ばせていただいており、まと火から皆さんの交流だけでなく、様々なつながりが生まれている。今後は市民レベルの交流まで広がればと考えている。長距離のバス移動で疲れたと思うが、皆さんが元気に戻られ、こうして報告に来てくれたことをたいへん嬉しく思っている。今後も勉強や部活、そして様々な活動を通して、多くの経験をしながら歩んでほしい」などと、活動への感謝の言葉を述べました。