2016年08月12日
コンテンツ番号5645
戦没者を追悼し恒久平和を祈念
(2016年8月12日)
北秋田市戦没者追悼式が、8月12日(金)に市文化会館で行われ、戦没者の遺族や関係者が黙とうと献花などで追悼の誠をささげ、恒久平和を祈念しました。
戦没者追悼式は、第2次世界大戦で亡くなった市出身者を追悼し、平和を祈念しようと開かれているものです。北秋田市の戦没者は約1700人。この日は、遺族や関係者約200人が参列し黙とうや献花などで戦没者の冥福を祈りました。
式典では、君が代斉唱に続き、黙とうを行い戦没者へ哀悼の祈りをささげたあと、津谷市長が「先の大戦が終わりを告げてから、今年で71年目を迎えた。熾烈を極めたあの戦いの中で、祖国の行く末を案じ、愛する家族の幸せを願いながら戦場に散り、戦禍に倒れた方々、あるいは戦後、異郷の地に残され、飢えや病に倒れ、再び故郷に帰ることが叶わなかった方々の無念を思うとき、尽きることのない深い悲しみが胸に込み上げてくる。戦後、我が国は敗戦という大きな悲しみと混乱の中から立ち上がりました。幾多の困難を乗り越えて今日の平和と繁栄を築き上げたご遺族の皆さまには、深甚なる敬意を表します。この平和と繁栄が、戦争によって心ならずも命を落とされた方々の尊い犠牲とご遺族の深い悲しみの上に築かれていることを改めて認識し、平和の大切さ、平和の尊さを後世に伝えていかなければならない。「非核・平和都市北秋田」を宣言している本市は、二度とあの悲惨な歴史を繰り返すことがないよう、これからも真の恒久平和の確立とふるさと北秋田市の発展に向け、全力で取り組むことを誓います」などと式辞を述べました。
続いて、佐竹敬久県知事の代理で北秋田地域振興局の水澤聡局長、松尾秀一北秋田市議会議長の代理で長崎克彦副議長がそれぞれ「恒久平和の確立に積極的に貢献するとともに、先人から受け継いだ美しい自然を守り、県民が夢と希望をもって心豊かに暮らせる「元気なふるさと秋田」の実現に向けて全力を尽くします」、「平和を祈り郷土のさらなる発展に、市民の心をひとつにすることは誠に意義深いこと。さらに永遠の平和達成のために北秋田市議会として、なお一層の努力をする所存です。ご遺族とともに戦没者の御霊に永久のやすらぎと、あわせてご遺族のご健康とご多幸を念じております」などと追悼のことばを述べました。
また、北秋田市遺族連合会の高橋久雄会長が「戦没者遺族は、さらに志を固くし二度も悲惨な歴史を繰り返さないよう、戦争から学んだ教訓と平和の尊さをしっかり子や孫にも継承していくことが、今を生きる私たちの責務と感じます」などと追悼のことばを述べました。
最後に、津谷市長、遺族会代表者、関係者がステージ中央の菊の花で飾られた祭壇に献花するとともに、客席の遺族の皆さんもホール内の献花台に献花し、戦没者の冥福を祈りました。