2016年07月23日
コンテンツ番号5563
資格取得を目指し、長期にわたる研修がスタート
(2016年7月23日)
高校生を対象とした「介護職員初任者研修」の開講式が、7月23日(土)にケアタウンたかのすで行われ、9月までの長期にわたる研修が始まりました。
介護職員初任者研修とは、平成25年に介護の資格制度が新しくなったことに伴ない、これまでの「ホームヘルパー2級」に変わって導入された制度で、介護を行う上で必要な知識や技術を身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにするためのもの。
研修を修了した場合には、介護職員としての就職が可能なほか、研修終了後に現場を3年間経験すると「介護福祉士」、5年間で「介護支援専門員(ケアマネ)」等の資格取得も可能になります。
修了までには、約130時間の研修が必要で、民間が行う研修であれば10万円前後の費用が掛かります。
今回の研修は、市が高校生の地元への就職支援と介護職員不足解消を目的に、市の社会福祉協議会の協力を得ながら無料で開催したもの。今年の6月から受講生を募集し、市内在住及び市内高校に通学する15人の高校生が応募しました。受講生たちは9月まで、夏休みや夏休みが終わってからも土日を利用し、資格取得を目指して取り組んでいきます。
研修の初日となったこの日は、開講式が行われ、はじめに北秋田市社会福祉協議会の髙坂祐司会長が「福祉の分野で、地元に多くの高校生が就職できるようお手伝いをしたいという思いをずっと持っていたところ、今回、市から業務委託の話をいただき、たいへん嬉しく思っている。今日から始まる研修会では、真剣になって多くのことを学び、今後の人生に生かしてもらいたい」などとあいさつ。
つづいて、北秋田市健康福祉部の柴田栄則部長は「北秋田市は高齢化が非常に進んでおり、市としても高齢者福祉と介護には力を入れてきたが、サービスを整備しても働く方が少ないと環境は充実していかない。全国的にも介護職は不足している。皆さんには、ぜひこの講座で資格を取得いただき、市内の介護職場に就職してもらいたい。9月中旬までと長期であり、暑い時期。健康に留意され最後まで頑張ってほしい」などと激励しました。
開講式終了後には、早速研修が行われ、社会福祉協議会の職員から介護サービスや職務内容について学習しました。
今後は、講義で業務に必要な知識や方法、高齢者との接し方、社会福祉制度などを学ぶほか、高齢者の移動・食事・入浴など、基本的な介護技術を演習で習得する予定です。