2016年06月01日
コンテンツ番号5524
新緑の中、遊覧船の運航始まる
(2016年6月1日)
奥森吉・太平湖の湖水開きが、6月1日(水)に行われ、太平湖と秘境小又峡とをつなぐ遊覧船の運航が始まりました。
太平湖は、昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲30キロメートル、面積195ヘクタール、深さ58メートルの人造湖。湖には大小13の渓谷渓流が注ぎ、サクラマス、イワナ、コイ、ワカサギ等が多く生息し、観光客や釣リ人でにぎわいます。
また、遊覧船でつなぐ小又峡は、森吉山東麓のノロ川原生林を源として大小10余りの瀑布、 おう穴、深渕(しんえん)からなる原生峡で、県の名勝天然記念物に指定されており、小又峡船着場から1.8キロメートルの遊歩道が整備され、横滝・曲滝・ガマ淵・三角滝・穴滝・化ノ淵・化ノ滝・化ノ堰・化ノ穴滝と個性あふれる滝や、遊歩道の終点に現れる高さ20mの三階滝などが観光客を楽しませてくれます。
この日は、太平湖グリーンハウス内で太平湖遊覧船安全祈願式、小又峡来訪者安全散策祈願式の神事が執り行われ、遊覧船運航事業者のぶな郷あきた株式会社(間杉政明社長)の職員や来賓、観光客、関係者など約20人が参加し、今シーズンの無事故を祈願して玉串を奉てんしました。
神事のあと、主催者を代表してぶな郷あきた株式会社の間杉社長が「今年度から当社が遊覧船の運航事業を始めることになった。運航する森吉丸は昭和57年から33年間にわたり、20万人以上の観光客の皆さんを小又峡に案内している。ピーク時は月9000人ほどの利用実績があったが、近年は4000人ほどとなっている。当社で運航するにあたり、お客様の安全輸送を最大限に担保したうえで、親切ていねいな応対をモットーとして、様々な企画イベントやキャンペーンを行い、この大自然豊かな森吉山県立自然公園が秋田県観光発展の一助となるよう奮闘していく」などとあいさつ。
続いて、津谷市長が「間杉社長には、今日の運航にこぎつけるまで大変ご尽力をいただいた。全国の皆さんから森吉山を見て楽しんでいただくことが、地域にとっても大きなプラスになる。自然保護と環境保全を併せ持ちながら、北秋田市としてもしっかり取り組んでいきたい。太平湖小又峡にたくさんの方々に来てもらい、市の滞留型の観光や交流人口を増やしていくためにも、遊覧船の安全運航に努めてほしい」などと祝辞を述べました。
また、今シーズンの運航開始を記念して1日船長の辞令交付が行われ、間杉社長から奈良田鮎子さん(産業部商工観光課)に辞令が手渡されました。
このあと、運航を待ちわびていた観光客や関係者が、北清水桟橋から遊覧船『森吉丸』の第一便に乗り込み、奈良田1日船長の「出発進行」の号令により、小又峡船着場へ出航しました。時折雨の降るあいにくの天候でしたが、観光客らは写真を撮ったりしながら、新緑の木々で囲まれた太平湖の遊覧と小又峡の散策を楽しみました。
遊覧船は、6月1日の湖水開きから10月の紅葉シーズンまで、毎日7便が運航され、皆さんを四季彩豊かな秘境小又峡へと案内します。
遊覧船の運航時間と料金
運航時間
行き(北清水桟橋) 9:30/10:30/11:30/12:30/13:30/14:30/15:30
帰り(小又峡桟橋) 10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00/16:00
遊覧船の料金
個人(大人)1100円、(小人)550円
団体(15人以上) (大人)1000円、(小人)500円