2016年06月02日
コンテンツ番号5461
地元の熱意を感じながら、目標に向いまい進
(2016年6月2日)
県内外から寄付を募り、秋田内陸線の新車両購入を目指す「秋田内陸線夢列車プロジェクト」の記者会見が、6月2日(木)に市民ふれあいプラザ「コムコム」で行われました。
秋田内陸線夢列車プロジェクト実行委員会(西木正明実行委員長)は、内陸線車両の大半が一般的な耐用年数の11年を超え、車両更新が緊急の課題となっており、老朽化が著しい内陸線の新車購入を財政的な問題を抱えている会社になりかわって実現させるために設立されました。
昨年の6月6日から寄付金の募集が開始しており、2年で新車1両分の購入費に相当する1億5千万円を目標に活動しています。
この日の会見では、事務局の大穂耕一郎さんが、当プロジェクトの1年間の活動と改めて内陸線の必要性を説明。その説明の中で「内陸線による経済効果は年間6億6千万円と推計されている。ほかの地域で赤字によりローカル線を廃止してバスに転換した例をみても、観光客や利用客が減り、地域がさびれている事例が多くある」とし、「内陸線は両端の駅がJRに接続しており、観光地に囲まれ、沿線の風景もすばらしい。ローカル線は磨けば光る観光資源。新しい車両が走れば、観光客が増え、地域経済によい影響をもたらす」と強調しました。
さらに新車両については、「観光客や鉄道ファンが『乗りたい』と思うような車両がないので、目玉になる車両が必要」と述べ、他の地域で実際に走っている車両や夢列車のイメージを紹介しました。
新しい車両は1億5千万円ですが、他の地域では車両を改造している事例も多く、車両改造した場合の経費は5千万程度と見込んでいます。
このあと、大森光信運営幹事が、1年間に集まった寄付額を報告。6月1日現在で613口、791万4,916円の寄付があり、このうちの3割は内陸線の各駅に設置した募金箱に入れられたもの。また、個人の寄付は287件で、県外からの寄付が155件と県内からの寄付を上回っており、このことについて事務局では「県外に転出した県出身者、100キロマラソン参加者、全国の鉄道ファンからの寄付が多かったのでは」と話しました。
また、1年経過した寄付金の実績について、大森運営幹事は「私たちは皆さんから熱意を集めている団体。目標額から見ると少ないが、地方の寄付活動としては800万円というのは大変な額。金額も大事だが、100万円であっても子どもが募金箱に入れた10円であっても熱意に変わりはない。この活動を通して地元の熱意を非常に感じている」などと述べました。
今後、当プロジェクトでは、折り返しイベントや各駅舎コンサートなどを開催して広く協力を求めるほか、この1年の活動を生かしながら、更に活動の幅を広げて事業を推進していくこととしています。
折り返しイベント「RE:START夢列車」
- 日時:6月12日(日) 15時~17時
- 場所:市民ふれあいプラザ「コムコム」
- 内容:【第1部】 西木正明実行委員長の講演/【第2部】「五能線 地域活性化の成功事例に学ぶ」
秋田内陸線 各駅停車コンサート
- 出演:シンガーソングライター 松本ひでき(大仙市在住
- 期間:7月~11月(予定)
- 場所:秋田内陸線全29駅
寄付の方法など、詳しくはホームページをご覧ください。
【秋田内陸線夢列車プロジェクトのホームページ】 https://www.facebook.com/yumeressya