2016年06月12日
コンテンツ番号5437
折り返しイベントでプロジェクトの実現に期待高める
(2016年6月12日)
県内外から寄付を募り、秋田内陸線の新車両購入を目指す秋田内陸線夢列車プロジェクト(西木正明実行委員長)の折り返しイベントが、6月12日(日)に市民ふれあいプラザ「コムコム」で開かれ、参加者たちは残り1年を切った活動のさらなる推進に誓いを新たにしました。
この折り返しイベントは、平成27年6月から2年間の期間限定でスタートした活動が後半に入ったことを受け、目標達成に向けて活動をさらに盛り上げていこうと企画されたものです。
はじめに、実行委員会事務局の大穂耕一郎さんが1年間の活動報告と今後の方向について説明しました。大穂さんは、活動開始から約1年間で集まった寄付金は1億5000万円の目標に対して約808万円であったことを報告し、「目標額に届かなくても既存車両をリニューアルするなど、寄付金は内陸線のために使う」と述べ、リニューアルには5000万円が必要になると訴えました。
次に、新車両のデザインを担当している柳原まどかさんが、景色を楽しむためのカウンター席や一人旅用のデラックスシート、靴を脱いで遊べるキッズスペースなどを設けた新車両のイメージイラストを紹介しました。
続いて、西木実行委員長が「秋田の観光に思うこと」と題して講演し、取材で訪れた国内外の鉄道の状況や鉄道を活用した観光振興策などを紹介しながら「鉄道は地域の財産であり、沿線には地元が気づかない資源や魅力があふれています。それを十分に活用できていない」とし「鉄道に優る観光ツールはない。地域を将来的に存続させるためにも観光振興は不可欠。観光に特化することが存続につながる」と提言しました。
この後、青森県弘前市観光振興部の櫻田宏部長が五能線を活用した地域活性化について講演しました。参加者は、地域活性化の成功事例に触れ、秋田内陸線夢列車プロジェクトの実現に期待を高めていました。
なお、プロジェクトについての問い合わせは、プロジェクト事務局(電話:080-8216-5759)まで。