2016年06月30日
コンテンツ番号5370
今年度の教育施策について協議
(2016年6月30日)
平成28年度第1回北秋田市総合教育会議が、6月30日(木)に市民ふれあいプラザ・コムコムで開催され、今年度の主な教育施策について協議しました。
総合教育会議は、市長と教育委員会により構成され、教育行政の大綱の策定に関することや重点的に講ずべき施策、子どもを取り巻く様々な課題などの協議・調整を行う場として、平成27年度から設置されています。
この日は、津谷市長、三澤教育長、教育委員4人が出席。
開会にあたり、津谷市長は「昨年から始まった新教育委員会制度のもと、教育委員の皆さんと首長が意見を交わすこの会議は、たいへん意義あるものと考えている。昨年、提言いただいたJETプログラムコーディネーターの配置について、今年度さっそく実施したところ、すでに様々な効果がでており、今後ますますの活躍が期待される。本日の会議でも、皆さんには様々な角度から助言と指導をいただきたい」などとあいさつ。
つづいて、永井高道委員長は「縄文館の開設、市民ふれあいプラザの充実した利活用など、前進している部分がある一方、積極的に取り組まなければならない課題が山積している。現在、緊急を要している学校の整備計画など、皆さんからご意見をお願いしたい」などとあいさつを述べました。
案件に入る前に、三澤仁教育長が市の教育事情について説明し、市内小中学校の児童・生徒数は1,888人と、児童数が多かった昭和30年代と比べ、10分の1に近い数字であること、また、市内の教員については、小学校90人の平均年齢は48歳、中学校61人の平均年齢46歳で、どちらも50歳代の教諭が4割を超えていることを紹介し、「秋田県の学力が高い理由として、ベテラン教諭が多いことも理由の一つと考えるが、今後どのようにしていくかが重要になってくる」などと課題を述べました。
このあと、案件に入り教育委員会部局の各課長が、今年度の主な教育施策について説明しました。
教育委員会総務課
主な教育施策・・・校舎の修繕/鷹巣地区学校給食センターの統合/あきたリフレッシュ学園と教育留学事業
事務局の説明の中で、校舎の修繕については「屋根や外壁、プールなどの修繕として、6件で4700万円の修繕を予定している」などと、また、あきたリフレッシュ学園と教育留学については「8月25日から30日まで実施予定の短期体験留学に、関東圏を中心として21人の申し込みがきている」などと説明しました。
委員からは「子どもが北秋田市に留学したいという方には、『親にも一緒に来てみませんか』、『こちらに移住しませんか』という声かけをしてみては」と提言があり、事務局からは「現在も声かけをしているほか、移住定住を担当している総合政策課とも連携しながら推進していくこととしている」などと、現状を報告しました。
学校教育課
主な教育施策・・・外国青年招致事業/小・中学校適正規模再生プランの策定/公務支援システムの整備
事務局の説明の中で、小・中学校適正規模再生プランの策定については、2040年に児童生徒数は、現在の半分になると推測されていることを紹介しながら、「地域や市民全体で子どもの未来を考えてくことが必要。子どもの教育環境を第一に考え、策定に取り組んでいく」と述べたほか、公務支援システムの整備については「システムを導入することにより、教員の事務負担が軽減され、子どもたちと向き合える時間が増えることが期待される」などと、説明しました。
委員からは「システムのセキュリティは万全か」と質問があり、事務局からは「先日、他県で日本一安全といわれているシステムに不正アクセスされる事件があった。そういった事例もふまえ万全を期す」と述べました。
生涯学習課
主な教育施策・・・北秋田市民ふれあいプラザ/職員出前講座/鷹巣小放課後児童クラブ建設/伊勢堂岱遺跡縄文館/縄文遺跡群世界遺産登録の推進/伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティア養成事業/全国遺跡環境整備会議/浜辺の歌音楽館屋根改修工事/鷹巣図書館開館時間延長
事務局の説明の中で、北秋田市民ふれあいプラザについては「オープニングイペントでの来館者数は約10,400人、その2日を除き6月29日までの来館者数は37,187人と1日平均600人が来館している。今後は企画運営実践委員会を立ち上げ、中心市街地のにぎわい創出につなげたい」などと説明したほか、伊勢堂岱縄文館については「遺跡への理解を深めてもらうとともに、世界遺産登録を目指し、4月24日にオープンした。今年は伊勢堂岱見学環境の整備を行うほか、内陸線などと連携して更なる誘客に努める」などと述べました。
委員からは「縄文館に対して市民の評価は高いが、唯一の不満の声は遺跡の公開が中断されていること。今後の見通しは」との質問があり、「現在の予定では、7月15日まで中止する予定。様々な対策も検討しているが、地域住民の理解も必要であることから、住民説明を進めている。今後、部分開放をしながら、公開範囲を広げていけるよう検討している」などと説明しました。また、委員からは「縄文館に2度、3度と足を運んでもらえるよう、2、3か月の間隔で展示物の入れ替えを」と提言が出されました。
スポーツ振興課
主な教育施策・・・阿仁テニスコートの維持管理/北野球場改修工事/チャレンジデー2016/100キロチャレンジマラソン/スポーツ合宿誘致
事務局の説明の中で、チャレンジデー2016については「今年の参加率は55.6%と目標としていた金メダルを獲得することができた。また、初めて対戦市との特産品交換交流を実施し、115品を市民に提供した」などと報告したほか、スポーツ合宿誘致については「鷹巣陸上競技場の大規模改修に伴い、大会の誘致を促進しているが宿泊施設の不足により状況は厳しい。現在、十和田八幡平駅伝競走全国大会に出場予定の企業などに合宿誘致を進めている」などと報告しました。
委員からは、チャレンジデーについて「市内の大きな企業に呼びかけは行っているか」と質問があり、事務局は「市内の大きい企業には、直接足を運び、参加への呼びかけを行っている。市外からの従業員がいるので、全員を北秋田市に報告してもらうのは難しいが、できるだけ協力していただくよう、今後も活動を続けていく」などと述べました。