2016年05月03日
コンテンツ番号5366
好天のもと春山登山を楽しむ
(2016年5月3日)
登山シーズンの幕開けを告げる森吉山の山開きが、5月3日(土)に行われ、市や山岳会関係者、県内外の登山愛好者など約100人が参加し、今年一年の安全を祈願するとともに春山登山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1,454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1,000メートルから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて多くの高山植物が咲き誇ります。
好天に恵まれたこの日は、山開きを心待ちにしていた登山愛好者が午前9時に旧森吉スキー場駐車場を出発。歩き出すとすぐに、参加者を出迎えるかのようにフキノトウやキクザキイチゲが咲き広がり、参加者は辺りの風景を楽しみながら残雪を踏みしめ、一ノ腰(標高1,264メートル)を経て森吉神社までの約4キロを思い思いのペースで登りました。
午前11時から森吉神社で神事が行われ、北秋田市産業部の九嶋巧部長、森吉山岳会の森川鉄雄会長、秋田県北秋田振興局の水澤聡局長、秋田県議会の近藤健一郎副議長、同じく北林丈正議員、米代東部森林管理署上小阿仁支署の仙北谷誠支署長のほか、一般参加者を代表して茨城県から参加された男性が、玉串を奉てんして今年一年の無事故と安全を祈願しました。
神事のあと、九嶋部長は津谷市長からのメッセージを紹介し「森吉山は、春の新緑、夏の草花、秋の紅葉、冬の樹氷、スキーなど、一年を通して多くの方々に親しまれる山。特にこれからの季節は、花の百名山として多くの登山客を魅了してくれると確信している。市としても関係機関と協力し、多くの方々に訪れていただき、愛される山にするため努めていく。今後も皆さんのご支援、ご協力をお願いしたい」などと呼びかけました。
神事のあと参加者は、隣接する避難小屋で昼食をとりながら参加者同士で交流を深めたほか、山頂を目指したり、山スキーをしたりしながら、思う存分春山を楽しんでいました。