2016年05月26日
コンテンツ番号5311
『自助』、『共助』、『公助』の役割を確認
(2016年5月26日)
5月26日の「県民防災の日」に合わせ、市内各地では避難訓練が行われ、参加者は有事の際にとるべき行動を確認し合いました。
秋田県では、日本海中部地震(昭和58年)が発生した5月26日を「県民防災の日」と定めており、この日は県内各地で防災訓練が行われています。
この日、市内で行われた訓練は、県内陸北部を震源とする震度6強の直下型地震の発生を想定して実施され、市役所本庁舎に災害対策本部を設置して、各地区の被害状況の把握にあたるなど、本番さながらの訓練が行われました。
このうち、市民ふれあいプラザ「コムコム」で行われた避難訓練には、地域住民や市の職員など約70人が参加して行われ、避難・通報訓練や避難場所開設訓練、応急救護訓練のほか、消防団員による「がれき」の下敷きになった人の救助訓練、消防署員による高所で逃げ遅れた人の救出訓練など、様々な状況を想定した訓練が実施されました。
訓練終了後に行われた閉会式では、津谷市長が「今日は実際の災害に備え、様々な訓練を実施したが、皆さんの訓練に取り組む姿勢、地元消防団の連携した活動を拝見し、たいへん心強く思っている。近年は、東日本大震災をはじめ、熊本の大地震、水害や土砂災害など、私たちの想定を大きく超える自然災害が発生しているが、その災害被害を最小限に抑えるためには、自分の命を守る『自助』、地域などで協力しながら助け合う『共助』、私たち行政が行う『公助』が、それぞれの役割を果たすことが大切。今日は全体の動きを確認できたと思う。この訓練を契機に、ご家族でも防災についての話し合いや情報共有をしてもらいたい」などとあいさつ。
また、北秋田市消防本部の中嶋 誠・消防長は、「今日の避難訓練では、誘導員の指示に従い整然と避難し、応急救護訓練にも関心を示してもらい、市民の皆さんの災害に対する心構えが伝わってきた。今後も地域での防災訓練等に積極的に参加され、自助力、共助力を高めてほしい。消防本部も市民の安全安心を守るため、防災行政の推進を図るため努力する。今日の訓練の内容を検証し、今後の防災活動に生かしていきたい」などと講評を述べました。
地震や火災など、災害はいつ起きるかわかりません。災害が起きたときは、あわてずに情報を正しく確認、伝達し、地域のみなさんと一緒になって行動することが大切です。そのためにも、日頃の備えをしっかりとしておきましょう。
合川小学校で防災集会
日本海中部地震で遠足中の児童が津波に遭い犠牲となった合川南小学校が統合した合川小学校(藤嶋勇人校長、児童226人)で、5月26日(木)に全校児童が参加して防災集会が開かれました。
これまで合川南小学校をはじめ、統合した合川小学校でも命日には毎年、「津波殉難の碑」の前で慰霊祭が行われてきましたが、昨年の三十三回忌を区切りとし、今年から慰霊を含めた防災集会を同校で行うことにしたものです。
防災集会は、児童・教職員の屋外への避難訓練に始まり、北秋田市消防本部による消防放水訓練を見学。体育館に移動した後、藤嶋校長が「日本海中部地震では、皆さんの先輩にあたる合川南小の13人が津波の犠牲になりました。命を守る方法を学ぶとともに13人を弔い敬うのが今日の訓練。命を守ることについてしっかりと考えてください」とあいさつし、全員で黙とうしました。
この後、高学年の児童が地震や津波など、万が一の災害から身を守る方法について発表し、防災意識を高めました。
最後に、感想発表が行われ、各学年の代表児童が「訓練では落ち着いて避難できた」「発表で地震のことが詳しく分かった」「ちゃんとルールを守ることができた」などと話していました。