2016年03月19日
コンテンツ番号1592
45年の歴史に幕下ろす
(2016年3月19日)
北秋田市立鷹巣西小学校(嶋田美香校長・児童数84人)の閉校式が、3月19日(土)に同校の体育館で行われ、 児童が呼びかけをして45年の歴史に幕を下ろしました。
同校は、昭和46年に坊沢、七座、黒沢、緑ヶ丘の4小学校が統合し、旧坊沢小学校の校舎で鷹巣町立鷹巣西小学校として誕生。昭和48年に現校舎が完成し、平成17年の町村合併に伴い、北秋田市立鷹巣西小学校となりました。その後、児童数の減少が進んだことから、小学校再編整備計画に基づき、今年度末で閉校し新年度から鷹巣小学校と統合することになりました。
式典には教職員をはじめ児童、保護者、元教職員、地元自治会などから約300人が出席しました。
はじめに津谷市長が「これまで児童たちが積み重ねてきた数々の輝かしい栄光と実績は地域の方々にとっても大きな名誉であり、北秋田市の誇りでもあります。在校生、卒業生、そして地域の住民の心のよりどころで、活力の源であった同校が、統合以来45年間の歴史に幕を閉じるにあたり、これまで賜った多大なご支援とご尽力、学校統合へのご理解に深甚なる敬意と感謝を申し上げます。これまで支えてこられた家族や地域の皆さまの心遣いや温かさに満ちた精神は、今後も引き継がれるとともに、未来ある子どもたちの健やかな成長と地域の活性につながっていくことを願っています」と式辞を述べました。嶋田校長は「鷹巣小学校の先生や友達が、皆さんと一緒に新しい学校を作ること、勉強や運動ができることを楽しみにしてくれています。新しい仲間と2つの学校のよさをいかして、活気あふれるすばらしい学校をつくることを願っています。鷹巣西小は、思い出となって一人一人の心の真ん中にしまわれ、大きな自信や誇りになります。鷹巣小学校でも、何事も恐れず、挑戦してください」と述べました。
つづいて、明石求PTA会長、庄司弘秋田県教育庁北教育事務所長、松尾秀一市議会議長があいさつし、閉校記念事業実行委員長の佐藤光悦さんから児童の代表へ記念品が贈られました。
この後、児童たちが「ありがとう 鷹巣西小学校 思い出は永遠に」と題して歌と呼びかけを行いました。児童たちは、同校の前身の坊沢、七座、黒沢、緑ヶ丘の4小学校の校歌を披露したほか、これまでの思い出を振り返り、「楽しかった思い出は尽きません。楽しかった思い出を力に変えて、私たちは歩き出します。新しい友達、広がる地域、新しい風に乗って胸を張って前に進みます。ありがとう鷹巣西小学校」と声を合わせ体育館に響かせました。
最後に、嶋田校長が津谷市長へ校旗を返納、出席者全員で声高らかに校歌を斉唱し45年の歴史に幕を閉じました。
式典終了後、全員が校庭に移動し、記念碑の除幕式が行われました。はじめに佐藤実行委員長が「西小の歴史にふさわしい記念碑が完成しました。地域の方々に支えられ、慕われた西小の記念碑が、地域住民に見守られていくことを望みます」とあいさつ。三澤仁教育長は「立派な記念碑が建立されました。閉校式の呼びかけにもあったように、西小で学んだ力を基に、新しいそれぞれの活躍の場で、もっともっと見事な花を咲かせると思います」と述べました。
除幕は、佐藤光悦閉校記念事業実行委員長をはじめ、津谷市長、松尾市議会議長、永井高道教育委員長、嶋田校長、児童の代表などによって行われ、表面に校歌、裏面には沿革が刻まれた石碑が披露されました。
また、この日は、ホテル松鶴で「思い出を語る会」が行われ、卒業生や旧職員、地域住民など約100人が出席し、これまでの歴史を振り返りながら思い出話に花を咲かせました。