2016年02月01日
コンテンツ番号1557
「不作」のおそれ、水管理しっかりと
(2016年2月1日)
稲作の豊凶を占うJA鷹巣町青年部(岩谷政崇部長)の雪中田植えの稲刈りが、2月1日(月)に大太鼓の館前で行われ、今年は不作の見立てがだされました。
雪中田植えは、農家が一年の仕事始めの儀式として1.8m四方の水田に見立てた雪の田んぼを作り、稲わらや豆からを束ねた「稲」を植え、一年の作柄を占う民俗行事で、たわわに実る稲穂のように頭(こうべ)を垂れた状態であれば豊作、直立していれば実が入らない不稔、倒れていれば風水害の被害を意味し、凶作とされています。
綴子地区に伝わる雪中田植えは、一度途絶えたものを昭和58年、稲作に執念をかけた篤農家の故・高橋佐一郎さん(綴子上町)によって復活されました。昭和61年に高橋さんが亡くなって、また一時途絶えましたが、昭和63年より地域の農業後継者である旧綴子農協青年部が意思を継いで「再復活」、現在はJA鷹巣町青年部が継承しています。
この日はJA鷹巣町などの関係者約40人が見守る中、、刈り手のJA鷹巣町青年部長の岩谷政崇さんが、昔ながらのけら、菅笠姿で鎌を使い、稲の束を一束ずつ慎重に刈り取っていきました。
刈り取られた16束の稲は、JA鷹巣町稲作部会長の畠山喜久雄さんが選別し、直立したものが5束、根元から折れて倒伏したものが3束、やや傾いているものが4束、傾いたものと直立したものが入りまじった状態が4束となったことから、「残念ながら不作」と見立て、「台風などの気象災害なども心配されるが、天候には勝てないので、米作りの基本である水管理を徹底することが大事」と話しました。