2016年02月22日
コンテンツ番号1480
工夫を凝らした山の芋料理が多数出品
(2016年2月22日)
JA鷹巣町(斉藤一志組合長)が主催する「第10回山の芋料理コンクール」が、2月22日(月)に中央公民館で開かれました。審査の結果、料理部門は佐藤絹子さん(脇神)の「げんこつ定食」、加工部門は藤嶋恵さん(坊沢)の「山の芋いっパイ生ケーキ~どこから食べても山の芋づくし~」がそれぞれ最優秀賞に選ばれました。
山の芋は、ゴツゴツしたげんこつの形をしている「つくねいも」の一種で、一般的に販売されている「長芋」より粘り気がとても強く、鍋にしても崩れにくいのが特徴です。県内では主に大館、鷹巣、田沢湖などで生産されており、秋田県が特産ブランド作物としているほか、JA鷹巣町でも最重点野菜と位置付け、生産拡大を推奨している作物です。同JA管内では、平成27年度は農家42人が12ヘクタールで作付けし、出荷量は66.8トンで、7割以上が県外に出荷されています。
コンクールは、地域農産物である山の芋のおいしさや魅力を市民に知ってもらい、家庭の食卓への普及や学校給食への活用など、地産地消と食育活動を推進するとともに、コンクールから商品開発が行われ、山の芋の生産拡大を図ることを目的に、平成18年度から毎年開催されています。
第10回を数える今回のコンクールには、JA組合員のほか料理自慢の市民らが参加しました。料理部門には23品、加工部門には24品の合わせて47品が出品され、会場の中央公民館ホールには、盛り付けにも配慮した彩り豊かな料理が各テーブルに並べられました。
試食審査会では、虻川広見副市長を審査委員長とした審査員7人により、「見ばえ」、「食味」、「アイデア」、「素材の有効性」の4項目を基準に審査が行われ、「料理部門」と「加工部門」の部門ごとに最優秀賞、優秀賞、努力賞が選ばれたほか、全体の中からアイデア賞と審査員特別賞を決定しました。
副審査員長で、全農あきた営農支援課参与の泉牧子さんは「料理部門も加工部門もどちらもハイレベルで、特に入賞作は料亭やパティシエが作ったかのようにどれも技術が高い」、「今の作品を磨き上げればお金になる加工品になると思う」と講評しました。
過去の入賞作の中には道の駅たかのすのレストランで販売されているものもあり、今回も審査員特別賞を受賞した作品については、レシピを提供して商品化を目指す予定になっています。
各賞の受賞者は次のとおりです。
料理部門
【最優秀賞】
「げんこつ定食」 佐藤絹子さん(脇神)
【優秀賞】
「三ツ星ちゃん」 松岡アツ子さん(栄)
【努力賞】
「山の芋彩り蒸し」 山内ユキエさん(綴子)
加工部門
【最優秀賞】
「山の芋いっパイ生ケーキ~どこから食べても山の芋づくし~」 藤嶋恵さん(坊沢)
【優秀賞】
「さくら大福」 佐藤絹子さん(脇神)
【努力賞】
「福をよぶ!芋ムスコ~ムースとチョコを大福で包みました~」 佐藤朋子さん(栄)
【アイデア賞】
「オランジュ・ショコラ♪山の芋ムース」 久留島文香さん(米内沢)
【審査員特別賞】
「チョビタコポテト」 長崎成人さん(坊沢)