2016年02月27日
コンテンツ番号1429
コンクールを通じて子ども達の表現力を高める
(2016年2月27日)
平成27年度北秋田市読書感想文・読書感想画コンクールの表彰式が、2月27日(土)に北秋田市文化会館で行われ、特選・入選・佳作に輝いた方々を表彰しました。
読書感想文コンクールは、読書を通じて豊かな人間性を育むことを目的に昭和40年度から旧鷹巣町で行われており、4町が合併してからも継続され今年度で51回目を数えます。今年度の読書感想文コンクールには小学校、中学校、一般から203点の応募があり、特選5点、入選13点、佳作27点が入賞しました。
また、読書感想画コンクールも旧鷹巣町で平成9年から行われており、今年度で19回目を数えます。感想画コンクールには、幼稚園・保育園、小学校から523点もの応募があり、特選6点、入選18点、佳作29点が入賞しました。
表彰式では、はじめに長崎幸雄・教育次長が「自分が感じたことを文書や絵にすることは難しいことであり、本を読んでその内容をしっかりと理解し、気持ちを文字や絵に表現できることはたいへん素晴らしいことだと思っている。市内の図書館を利用状況をみても子どもから大人まで、活字離れが進んでいるが、本を読む楽しさや充実感をたくさんの方に知ってもらい、更には子ども達の感性を磨き、表現力を高め、豊かな想像力を育成していくため、このコンクールを継続していきたい。今後とも地域、家庭、学校が連携し、子ども達のためにご協力くださるようお願いしたい」などとあいさつを述べました。
つづいて、感想文部門で審査委員長を務めた米内沢小学校の佐藤洋子校長、感想画部門の審査委員長を務めた合川中学校の嘉藤貴子教頭が、それぞれ講評を述べました。
感想文部門小学校については、良かった点として「本を読んで感じたこと、考えたことを自分の言葉で書き表していたこと。本の選び方が、物語だけでなくノンフィクションや科学など広がりがあったこと。題名が工夫されていたこと」を挙げ、今後のために「あらすじは書かない。本を選んだ理由は書かない。話し言葉で書かない」の3点を助言しました。また、中学校については「本の内容と自分の経験を重ね合わせたり、今後にどう生かすかを書いた作品が多かった。中学生に合った本を選んでいた」と良い点を述べたほか、「文の構成や話しの展開に工夫を。読んで感じたことテーマを決めて書くこと」の2点を今後の課題として述べ、最後に「読んで考え、作文を書くという力は、皆さんが成長していく上でとても求められている。これからもたくさん本を読んで書いてほしい」などと講評しました。
感想画部門については、特選に選ばれた6作品をスクリーンに写し、それぞれの作品の特徴や評価された点などを紹介。最後に「本を読むと心が動き、心が動けば動くほど心は豊かになっていく。このコンクールが、心が豊かになる一助となることを願っている」などと期待を込めました。
このあと、感想文コンクール小学校の部で特選に輝いた阿仁合小学校3年の桜西根直哉さんと米内沢小学校6年の奈良琴実さんが受賞作品を発表したほか、幼稚園・保育園及び小学校1・2年生を対象とした読書感想画、小学校3年生から中学生までを対象とした読書感想文の入賞者に、長崎教育次長から表彰状が手渡され、会場からは入賞者一人一人に大きな拍手が送られていました。