2016年01月18日
コンテンツ番号1210
選挙制度への理解を深める
(2016年1月18日)
「18歳選挙権講座」が、1月18日(月)に秋田北鷹高校(佐藤清悦校長、生徒数726人)で行われ、生徒たちが選挙制度への理解を深めました。
この講座は、昨年6月の公職選挙法の改正により、今夏の参議院議員選挙から18歳以上が投票できることになることから、高校生のみならず教職員、学校教育に関わる全ての人たちが、高校生の参政権行使にあたり留意すべきことを学ぶ機会として、全校生徒を対象として開催されたもの。
開会にあたり、佐藤校長は「法改正により、高校生から選挙ができるようになり、選挙運動もできるようになる。選挙権という権利を得るとともに、義務と責任が掛かってくる。安易な選挙活動が選挙違反になることもあるので、今日はしっかりと聴いてもらいたい」などとあいさつ。このあと講座に入り、市選挙管理委員会事務局の藤野義則局長が講師を務め、公職選挙法改正の経緯や高校生が注意すべきことなどを説明しました。
公職選挙法改正の経緯については「全世界の9割が選挙権は18歳以上。若い人に権利を与え、意見を吸い上げて国政に生かすことを目的としている。投票するには、立候補者や政党の政策、理念などを知る必要があるし、今後の社会や地域がどのように進んでいくべきか自分自身が考えていかなければならない。たいへん難しいことではあるが、普段から学校でも政治のことを話すなどしてもらい、棄権することなく投票で政治参加をしてもらいたい」と呼びかけました。
また、選挙に関して高校生が注意すべきこととして、選挙権については「18歳になれば必ず選挙権を得られるということではない。居所要件があって住民票のある住所に実際に住んでいなければ選挙権は得られない。これから市外に進学、就職される方もいると思うが、住む場所が変わったら忘れずに住民異動の届出をしてほしい」と話したほか、選挙運動については「高校生に一番気を付けてもらいたいのがインターネット。選挙権がなければ選挙運動もできないので、ツイッターなどに選挙運動の文書や写真を掲載することはできないし、ほかの人が掲載したものに対して『いいね』を押すことも違反になるおそれがある。また、選挙権がある人でも選挙運動は、選挙の告示日から投票日の前日までとなっているので、その期間以外にネット上に掲載すれば違反になる。選挙に関係するもの全てが違反となると一概には言えないが、選挙に関係したものについては、普段から配信や送信をやめてほしい」などと注意を喚起しました。
この日は、センター試験や部活動の大会等があったため、約670人が参加。参加者は講師の話しに耳を傾けながら、自分たちが近いうちに得る権利とその責任を実感していました。