2017年12月05日
コンテンツ番号2148
劇と講話を通して認知症や特殊詐欺について学ぶ
(2017年12月5日)
北秋田市民公開講座が、12月5日(火)に文化会館で行われ、約500人が参加し認知症や特殊詐欺について理解を深めました。
この日の公開講座は、劇団「小さなお世話」を招き、北秋田市地域医療連携センター運営協議会が主催し、市と市教育委員会が共催して開催されました。併せて、市内の高齢者大学の講座の一環として合同で開催されました。
はじめに、北秋田市地域医療連携センター運営協議会と北秋田市を代表して、齊藤修健康福祉部長が「認知症は、高齢者の4人に1人が罹患または予備軍と言われている。私たちにとって、とても身近で、誰もがなり得る病気。自分自身やご家族、友人、大切な人が罹患した時、適切なケアを行うには、病気について正しく理解しておく必要がある。また、病気になっても、住み慣れた地域で最後まで自分らしく暮らすためには、医療・介護とともに、地域で支え合う一体的な生活支援が重要である。今回の講座を通して、認知症や地域の支え合いについての理解を深めていただきたい。市では、今後も市民の皆さまとともに安心して暮らせる地域づくりを進めていきますので、より一層のご理解とご協力をお願いする」などとあいさつを述べました。
公開講座は2部構成で行われ、第1部は『劇団 小さなお世話』による「笑えて、気づけて、ためになる~認知症・特殊詐欺編~」と題した寸劇と講話を行いました。
『劇団 小さなお世話』は秋田県内の医療・介護・福祉従事者で構成する市民向け劇団で、平成28年11月の旗揚げ公演を皮切りに、県内外公演活動を行っているほか、テレビや新聞、ラジオなど各種メディアに取り上げられるなど、今注目の劇団です。今回は、認知症や特殊詐欺などの身近な問題をテーマに、劇団員が実際に現場で見て感じたことを、5部構成の劇と講話で、リアルかつコミカルに公演し、参加者は終始笑いながらも、認知症や特殊詐欺について理解を深めていました。
つづいて、第2部の質疑応答では、実際に医療・介護の現場に従事する劇団員のほか、北秋田市地域医療連携センター運営協議会認知症議会委員の佐藤真委員と、櫻田美穂子委員が質問に答える形で行われました。
このうち「認知症の方への接し方で望ましいと思われる方法を教えてほしい」との質問には「できるだけ否定するような言葉は使わない」「笑顔で接しなさいと言うが、バカにしていると思われることもある。難しいがその時の相手の立場になって行動をとることが大事」「認知症の方が怒っていても、気持ちに余裕を持って自分は怒らない」など、それぞれが心掛けている接し方について述べました。