2017年11月01日
コンテンツ番号2096
中学生が非行防止や犯罪予防について熱弁
(2017年11月1日)
第35回北秋田地区少年防犯弁論大会が、11月1日(水)に合川中学校で開かれ、少年の非行防止や犯罪予防などについて熱弁が繰り広げられました。
この大会は、少年非行を防止し、少年の健全育成を図るとともに、多様化している各種犯罪を未然に防止し、明るく住み良い社会作りの一環として森吉地区少年保護育成委員会と鷹巣地区少年保護育成委員会の共催で行っているもの。北秋田市と上小阿仁村の6中学校から、各校を代表して6人の弁士が弁論を行います。
はじめに戸嶋悦男大会会長が「秋田県内の小学生のいじめの件数は、前年度の1.9倍の1,826件と大幅に増えている。私は人と人との関わりと地域の絆の2つが生きていく上で最も大切な事だと思っている。皆さんもこの2つについて、もう一度考えていただきたい。今日発表する6人の弁士たちには、心を込めて弁論していただきたい」などとあいさつ。このあと、会場校を代表して合川中学校の山本英幸校長があいさつをしました。
続いて来賓を代表して津谷市長が「SNSの広がりによって、それを悪用した誹謗中傷などがいじめや自殺につながるといった深刻な事態となっている。学校生活を含めた安心で安全なまちづくりをするためには、防犯に対する知識と意識を高め、明るい地域をつくることが大切と感じる。今日は、次代を担うみなさんが北秋田市の将来を考えるいい機会となることを期待する」などとあいさつを述べました。
審査について説明の後、6人の弁士が日頃の生活で気付いたことや感じたことを身振りや手振りを交えながら堂々と熱弁し、会場の生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
審査員は市教育委員会の佐藤昭洋教育長、県北教育事務所長代理の田村新一指導主事、北秋田警察署の須藤春彦署長、鷹巣地区少年保護育成委員会の釜田一会長の4人が務め、論旨50点(弁論内容、演題の展開と結論の妥当性)、感銘度20点(聴衆の理解と感銘度)、表現力20点(話し方、間の取り方)、態度10点(表情、体の動き、眼の配り方)の100点満点方式で審査が行われました。弁論時間は5分以内とし、5分を超えた場合は5秒超過毎に総合点から1点ずつ減点されます。
審査の結果、最優秀賞には「手をさしのべて」と題して弁論した、阿仁中学校3年の大野愛梨(えり)さんが輝きました。
大野さんは「いじめをした人は、いずれは自分に『後悔』という悪い報いとして返ってくる。いじめをなくすためには『想像力』を持つことが必要。いじめをする人は、みんながやっているからなど軽い気持ちでするものだが、いじめをされた人はどのような気持ちか想像してほしい。いじめをされた人の気持ちを真剣に考え想像することで、いじめをなくすことができるのではないでしょうか」などと語りかけました。
弁論大会入賞者
最優秀賞
- 大野 愛梨 (阿仁中学校3年) 「手をさしのべて」
優秀賞
- 柴田 和希 (森吉中学校3年) 「言葉を考える」
優良賞
- 岩本 真菜香 (鷹巣南中学校3年) 「見えない相手への思いやりを」
- 山田 龍輔 (上小阿仁中学校3年) 「命の重さを背負って生きる」
- 佐藤 羽寿 (鷹巣中学校3年) 「責任とルールと協力と」
- 森岡 遥菜 (合川中学校3年) 「温かくまるい心でいるために」