2017年11月05日
コンテンツ番号2092
クマの生態を理解し被害防止対策を学ぶ
(2017年11月5日)
クマによる被害防止のための公開講座が、11月5日(日)にくまくま園で開かれ、来場者はクマの生態と被害防止対策を学びました。
本講座は、今年6月に締結した「北秋田市と北海道大学大学院との連携協定」に基づき、くまくま園来園者を対象に、クマに対する知識の普及を図るとともにクマによる被害防止を目的に獣医学研究院の協力で開かれたもの。約30分の講座を午前と午後に合わせて3回行われました。この日は獣医学研究院の坪田敏男教授を講師に、クマトランクキット(毛皮、頭骨、その他クマに関する実物)を用いて、クイズ形式でクマの生態や被害に遭わないための対応を楽しく学びました。
坪田教授は「ツキノワグマの生息域は人里に年々拡大してきているが、本来はとても臆病であり、人間を避けている。クマによる被害を防止するためには、出会わないようにすることが最も重要。鈴のほか声を出したり手を鳴らすなどして音を出し、クマに人間の存在を知らせることが大切である。また、クマは賢い生き物なので、人里にエサがあることを知ると学習する。残飯などエサとなるものの処理は徹底してほしい。今後は、駆除するクマを判断する専門家の配置や、頭数を把握することが必要となってくる」などと講義しました。
来場者は、クマの生態についての近年の傾向や行動を、専門家から楽しく学び、クマによる被害防止のための知識を深めていました。