2017年11月22日
コンテンツ番号2085
有事に備え福祉避難所で防災訓練
(2017年11月22日)
平成29年度多職種連携防災訓練が、11月22日(水)にケアタウンたかのすで行われ、施設職員や災害ボランティア事前登録自治体、高村岱自治会、民生委員、市消防本部など約50人が参加し、有事に備え防災訓練を行いました。
同訓練は、福祉避難所として指定されている施設職員の意識向上の機会とし、福祉避難所の基礎知識と共に役割について確認し、有事に確実に機能させる体制をつくることを目的とした「福祉避難所設置運営訓練」と、自発的に能力や時間を提供する災害ボランティアの活動が迅速かつ効果的に行われることを目的とした「災害ボランティア設置運営訓練」の2種類を実施。
この日は、能代断層帯を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、震度6強の強い揺れを観測した鷹巣地区を中心に、道路、橋梁、通信、電気および水道等の公共施設、ライフラインに甚大な被害を受けている状況の中、市災害対策本部が互いに連携を図り、各防災関係機関の協力を得て、情報収集、救助、救急救護および消火等の初動体制や、ライフラインの復旧および治安の維持などの災害対策を実施した2日後を想定。
福祉避難所設置運営訓練は、福祉避難所開設要請の実際を想定した連絡の訓練から始まり、要配慮者の移送訓練、福祉避難所受付訓練、福祉避難所運営訓練を行いました。中でも要配慮者の福祉避難所での受付では、スタッフが要配慮者の状況を適切に聞き取り、避難所へスムーズに受け入れることができるよう、素早く意思疎通する姿が見られました。
災害ボランティア設置運営訓練では、ボランティア受付訓練や、ボランティアの配置調整等を行うコーディネート・ミーティング訓練、倒壊家屋での救出訓練などを行いました。特にボランティア受付訓練では、受付票や活動報告書等の様式の確認、受入にあたっての注意事項の確認を行い、本番で冷静に行動ができるよう努めました。
訓練後の閉会式で、北秋田市消防本部警防課の高橋憲二課長が「当市では、大雨による河川の氾濫、土砂崩れ、地震による建物倒壊、大雪被害などの自然災害による福祉避難所設置が想定される。大規模災害が発生した時、一般避難所での生活に配慮の必要がある方々を迅速かつ安全に避難することが課題のひとつとなっている。この課題を解決するために、地区での配慮者を把握しておく必要がある。そのためにも民生委員や児童委員のほか、地域住民の情報提供の協力をお願いする。また、災害ボランティア設置運営に関しては、被災者のニーズにあった効果的な活動ができるよう、訓練を重ね、問題点を洗い出していかなければならない」などと講評を行いました。