2017年10月01日
コンテンツ番号2067
選別や服従などの技術を競い合う
(2017年10月1日)
公社法人日本警察犬協会秋田県支部(北林丈正支部長)主催の2017年警察犬奥羽日本訓練チャンピオン決定競技会が、10月1日(日)に大館能代空港ふれあい緑地で開かれ、嘱託警察犬などが選別や服従、追及などの技術を競い合いました。
同競技会は22回目を数え、平成19年からは毎年北秋田市で開催されています。今競技会には、県内をはじめ東北各県と北関東から、嘱託警察犬27匹のほか、訓練士犬や一般犬など合わせて121匹がエントリー。警察犬種であるジャーマンシェパードやラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーなどのほか、ダルメシアン、ジャックラッセルテリア、トイプードル、シーズーなどの犬種も出場しました。
開会式では、大会会長の北林支部長が「警察犬は犯罪の捜査で活躍しているが、最近は高齢者の行方不明の捜索にも出動しており、昨年から秋田県でもこの行方不明の捜索に公費が出されることになった。また、今年からは直轄警察犬の導入も始まり、県内の警察犬のレベルの向上にも大きくつながるものと期待している。今日は日頃の訓練の成果を十分に発揮し、参加者同士の情報交換、親睦も深めて有意義な一日にしていただきたい」などとあいさつしました。
つづいて、津谷市長が「北秋田市も高齢化が進んでおり、高齢者の行方不明の捜索、安全安心のための防犯を警察犬が私たちのパートナーとして支えてくれている。皆さんが警察犬を育て上げ、一生懸命訓練をしていることに感謝申し上げる。今日の競技会では、日頃の訓練の成果を十分に発揮し、素晴らしい成績を収めていただきたい」と参加者を歓迎しました。
競技会は、「嘱託犬」、訓練士が育成した「プロ」、一般愛犬家が育成した「アマチュア」の部に分かれて、匂いを嗅ぎ分ける「選別」、特定の人の足跡を追う「追及」、指導士の指示どおりに行動する「服従」の部門で行われました。
このうち、「服従」競技は、指導士の命令で、犬を足元につけさせ、犬とともに決められたコースを歩いたり、犬のみを立ち止まらせ呼び寄せたり、障害物を飛び越えさせ、投げた物品を持ってこさせたりして、服従性を競い合いました。会場では、訓練士や指導士の「待て」、「座れ」、「伏せ」、「来い」などの号令で、犬が指示どおりに動き、無事に審査が終わると、ホッとしたような表情で指導士などから頭を撫でてもらっていました。
日本警察犬協会の会員は全国に約1万人、支部は約100支部あり、各支部では年1回の競技会が開催され、優秀な犬の育成が行われています。秋田県警察では、年に1回警察犬を決める審査会が開催され、合格した犬は嘱託警察犬として1年間、犯罪者や行方不明者の捜索などに活躍しています。