MENU

閉じる

閉じる


トップ > ちいきの話題 > 2018年 > 8月 > 第13回北秋田市民俗芸能大会

第13回北秋田市民俗芸能大会

地域に伝わる伝統芸能を披露

2018年8月19日
第13回北秋田市民俗芸能大会

第13回北秋田市民俗芸能大会が、8月19日に文化会館で開催され、市内外からの約300人の観衆が各地域に伝わる伝統芸能を楽しみました。

第13回北秋田市民俗芸能大会
第13回北秋田市民俗芸能大会(8月19日、文化会館)

第13回北秋田市民俗芸能大会
今泉駒踊り

 第13回北秋田市民俗芸能大会が、8月19日(日)に文化会館で開催され、市内外からの約300人の観衆が各地域に伝わる伝統芸能を楽しみました。

 市内各地区の集落には、たくさんの個性豊かな郷土芸能が伝承されています。しかし、一般的には地区の祭典やお盆の時期、集落内で公開されていることから、他の地区の市民が目にする機会が少ないのが現状です。また、後継者不足などの理由から廃れてしまった芸能も多く、保存・伝承が課題にもなっています。

 大会は、市内で受け継がれている民俗芸能等を広く市民に公開するとともに、民俗芸能伝承者の意欲と技量の向上を図り、また、民俗芸能の鑑賞と記録作成を通して市民の理解と認識を深め、民俗文化財伝承の振興を図ることを目的に、平成18年度から毎年開催されています。

 第13回目となった今年の大会には、綴子大太鼓上町保存会の「綴子の大太鼓(獅子踊・奴踊り)」、今泉駒踊り郷土芸能保存会の「今泉駒踊り」、根子番楽保存会の「根子番楽」の市内3団体と、特別出演の飯田川鷺舞(さぎまい)保存会(潟上市)の「鷺舞」の合わせて4団体が出演しました。

 開会にあたり、津谷市長が「北秋田市は、4つの町が合併して誕生した。旧町のそれぞれの地域には、さまざまな伝統芸能や民族芸能が残されている。地元の地域芸能は、皆さん知っていると思うが、ほかの地域の伝統芸能は観たことがない方も多いということで、市内の各地域にある民族芸能を一堂に会して披露する民族芸能大会を行っている。貴重な伝統芸能を地域の方々に、しっかりと引き継いで、誇りを持って伝承してもらうために、市としても応援し、すばらしい伝統芸能を残していきたい。今日は4つの伝統芸能をじっくりと楽しんでほしい」などとあいさつを述べました。

 このあと、綴子大太鼓獅子踊・奴踊りを皮切りに4つの民俗芸能が披露されていきました。

第13回北秋田市民俗芸能大会
特別出演の鷺舞(潟上市)
第13回北秋田市民俗芸能大会
根子番楽の鞍馬
第13回北秋田市民俗芸能大会
フィナレーでは出演者全員に大きな拍手

◆綴子大太鼓獅子踊・奴踊り(綴子大太鼓上町保存会:石川仁司会長) 国記録選択無形民俗文化財
 綴子の大太鼓祭りの行事は、約750年前の鎌倉時代弘長2年(1262年)頃から始まったと伝えられています。
 上町の場合は、出陣行列の最初はヤッパレ(野次払い)であり、太夫、旗類、道具、侍、各槍、獅子、笛吹、小太鼓、中太鼓、大太鼓3台の並びです。神社境内の奉納は、笛、太鼓のはやしで入場し、太夫の口上で各旗、道具、槍等を奉納します。その後、獅子3匹が入場して舞を行い、その後、奴舞13種類、棒術3組、小太鼓曲打が行われます。 大会では、獅子踊りと13種類の奴舞の中から、ヒダシ奴など6種類が上演されました。

◆今泉駒踊り(今泉駒踊り郷土芸能保存会:簾内文雄会長)
 今泉の駒踊りは、戦国時代の騎馬の様子を武芸化した踊りと言われ、300年以上前に合川の八幡岱から伝えられたとされています。
 しかし、大正6年の今泉の大火で、歴代からの駒や衣裳のほとんどが焼失し、以来踊りも囃子も絶えてしまいました。その後、昭和48年に始まった青年会のふるさと運動を契機に、同じ踊りだったという二ツ井町荷上場保存会の協力で、踊りの習得から駒枠や衣裳を作り、囃子を習得するなど8年かがりの復活となりました。
 踊りの内容は、戦場に向かう出陣「ぶっ込み」から戦場に到着して合戦が始まり対戦、乱戦、そして終えて退陣する「七五三の肩乗り」など7つの演目で構成されています。大会では、7演目すべてが披露されました。

◆鷺舞(飯田川鷺舞保存会:間杉作朗会長)
 飯田川の鷺舞は、秋田二代藩主佐竹義隆候(1607~1671年)が下虻川(旧飯田川町下虻川際)に御休所を作り、寛文4年(1664年)に下虻川神明社を建立したところに起源があるとされています。
 しかし、近年ではその舞を知るものは誰もいなくなり、鷺舞は途絶えていましたが、昭和58年に古式ゆかしい鷺舞が伝承されている島根県津和野町の鷺舞を視察、協力を得て復活を果たし、今日では5月5日の下虻川神明社祭典に奉納されています。
 鷺舞は、歌い手が笛、太鼓、鐘、つつみに合わせて歌い、雌雄2羽の白鷺が田んぼに降りたところを農夫がエブリ※で鷺を追い回します。鷺が驚いて羽ばたく風情を表しています。
 ※エブリ…土を寄せたり、だしたりするための農具

◆根子番楽(根子番楽保存会:佐藤昭夫会長) 国指定重要無形民俗文化財
 根子番楽は、集落に伝わる一説では、源氏の遺臣あるいは平家の落人たちが根子の村に移り住んで番楽が行われるようになったとされています。
 全国各地に伝わる数多くの番楽の中にあって、古式をよく現代に残している能楽であると注目され、特に歌詞の内容が文学的に優れていることと、舞の形式が能楽の先駆を成す幸若舞(こうわかまい)以前のものであることが賞賛されています。舞はテンポが速いリズミカルな囃子に合わせて舞う勇壮活発な武士舞と、古雅で静かなリズムが特徴の古典的舞の2つに大別されます。
 根子番楽は、舞、囃子、謡で構成されており、上演時には舞に先立って、観衆に口上を申し述べます。かつて舞は、表舞12番、裏舞8番の合わせて20番を上演していましたが、時代の移り変わりとともに裏舞はほとんど廃れてしまい、現在では表裏合わせて9演目が継承されています。大会では「鞍馬」、「三番叟」、「曽我兄弟」が上演されました。

ページの先頭へ