2019年04月10日
コンテンツ番号3063
津谷市長が秋田北鷹高校で講演
秋田北鷹高校と北秋田市の連携による地域の課題解決に向けた取り組みが、4月10日(水)に同校で行われ、津谷市長が北秋田市の現状と課題について講演を行いました。
本取り組みは、秋田北鷹高校の生徒が、第2次北秋田市総合計画等で示された地域課題について、市の担当職員の指導・助言を受けながら具体的な解決策を検討・提案することにより、課題発見力を高め、課題解決に向けて周囲と連携して取り組む行動力を養うことを目的としています。秋田北鷹高校の授業の一環である「課題研究」で2年生を中心に今年度取り組むこととしています。
始めに、青山仁校長が「今年度より課題研究の授業を設け、様々な課題について北鷹生の自由な発想で解決方法を提案することとした。日本全国の地方都市を見渡すと、どこも同じような地域課題に直面している。北秋田市の地域課題を考えるということは、それぞれの出身地の地域課題を考えることにほかならない。また、北鷹高校を支えてくれている地域の方々のためにも北秋田市の地域課題に取り組んでもらいたい」などとあいさつ。
続いて、津谷市長が「秋田北鷹高校は北秋田市で唯一の高校であり、地域の方々が愛着を持っている。その高校から、北秋田市の課題を探し出し、提供したいただくという大変ありがたい機会を設けてもらった。今後は、市の職員と接しながら色々なことを研究してもらうということで、大変有意義な機会と捉えている」などとあいさつを述べました。
今回は、課題研究の総論として「北秋田市の現状と課題~人口減少時代への挑戦~」と題し、津谷市長が講演を行いました。講演では、津谷市長が当市の現状や課題をわかりやすく説明。このうち、人口減少による影響については「市税収入そのものが減るだけでなく、市の収入の約4割を占める地方交付税が減っていくことになる。地方交付税の算定は人口によって決まるため、様々な公共サービスが提供できなくなってしまう」などと説明しました。
また、当市の最上位計画である第2次北秋田市総合計画の重点プロジェクトについては「産業振興による仕事づくり」「移住定住対策」「少子化対策」「新たな地域社会の形成」の4つ挙げ、移住定住対策については「特に若者や子育て世代をターゲットに取り組んでいる。具体的には、首都圏でのPRのほか、雪国での生活支援や住宅の情報提供など、移住希望者への様々な支援を行っている。また、秋田県は小中学生の学力が高いということで、秋田県の教育に関心を持っている方がよく来てくれる」などと紹介しました。
最後に「若い柔軟な感性で、解決策を一つでも見出してもらいたい。皆さんが活躍できる街を目指し、これまで以上に市政運営に取り組んでいく」と今後の取り組みに期待を寄せました。
講演の後に行われた質疑応答では「市の事業の金額が大きいがどこから賄っているのか」「北秋田市から出ていく人を抑えるために取り組んでいることは何か」「伊勢堂岱遺跡の世界遺産登録に向けて取り組んでいることは何か」などと生徒が積極的に質問をし、津谷市長が丁寧に受け答えをして北秋田市への理解を深めました。
今後は4つのテーマごとに各担当部署が講演を行った後、進捗状況報告会を行いながら研究を進め、校内研究発表会を行う予定となっています。