2016年06月11日
コンテンツ番号5444
秋田杉の丸太が芸術作品に変わる
(2016年6月11日)
第9回東北チェンソーアート競技大会が6月11日(土)、12日(日)の2日間の日程で県立北欧の杜公園で開催され、20人の選手がチェンソーを使って秋田杉から様々な芸術作品を削り出しました。
チェンソーアートは、木を切るチェンソー(動力式ノコギリ) を駆使して、丸太を動物や人物など様々な形に彫刻するものです。チェンソーが木を削る迫力のある音とともに、少しずつ作品の形が浮かび上がっていく様子は、見ている人を楽しませてくれます。
開会式で、福森卓実行委員会会長が「今年も、素晴らしい環境の中で大会が開かれ、選手の皆さんを迎えることができた。モンゴルからの選手を含む、20名の選手によってすばらしい作品ができるのはないかと期待している」などとあいさつ。
続いて、津谷市長が「選手の皆さん、関係者の皆さんを心から歓迎します。北秋田市は面積の8割が森林が占めている。このように木に親しむ機会をもっと増やしていきたい。秋田杉からすばらしい作品を作りだしていただくことで、森林の多い北秋田市を多くの方々にPRできる。毎年、カーバーの皆さんの素晴らしい作品には、本当に心を打たれる。今年も、すごい作品を作っていただくよう期待している」などと選手を激励しました。
参加選手の紹介のあと、昨年のオープンクラスの優勝者である蘭二朗選手(神奈川県)が「われわれカーバー一同は、この大きな木を相手に、日ごろの訓練の成果を十分に発揮し、すばらしい作品を作り上げることを誓います」と宣誓しました。
競技は、オープンクラス(上級)とビギナークラス(初級)に分かれており、高さ2メートル、末口約50センチメートルの秋田杉の丸太を2日間にわたり9時間で作品に仕上げます。また、彫刻する丸太は、当日抽選で選びました。
今回の大会には、県内をはじめ青森県や埼玉県、千葉県、モンゴルなどからオープンクラスに18人、ビギナークラスに2人が参加しました。競技会場では、開始の号令とともに、チェンソーの豪快なエンジン音が響きわたりました。選手たちは、様々な大きさのチェンソーを使い分け、「なまはげ」や「くま」、「恐竜」など各自設定したテーマにそって丸太を切ったり、模様を刻んだりして、自分の思い描く作品づくりに挑戦していました。 会場には多くの観客が詰め掛け、巧みな技術で作品に仕上がっていく様子を興味深く見入ったり、カメラに収めたりして楽しんでいました。
制作された作品は、一般審査と来場者による投票などで審査されたあと、オークションによって販売されました。
競技結果は次のとおりです。
クラス | 順位 | 氏名 | 県市 | 作品名 | 点数 |
---|---|---|---|---|---|
オープン | 優勝 | 蘭 二朗 | 神奈川県 | 雷神 | 265点 |
準優勝 | 栗田宏武 | 千葉県 | かかし | 242点 | |
3位 | 栗田広行 | 山形県 | 天使降臨 | 223点 | |
ビギナー | 優勝 | 崎 幸吉 | 青森県 | 森のふくろう | 158点 |
準優勝 | 高木愁斗 | 北秋田市 | 龍 | 142点 | |
ピープルズチョイス (来場者の人気投票) |
優勝 | 蘭 二朗 | 神奈川県 | 雷神 | 38票 |
準優勝 | 栗田宏武 | 千葉県 | かかし | 27票 | |
3位 | 佐藤雄三 | 山形県 | ほていさん、チェンソーカービングですか? | 16票 |